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岡田将生、榮倉奈々が遺品整理業を実体験!

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岡田将生、榮倉奈々が遺品整理業を実体験!

さだまさしの同名小説を映画化した『アントキノイノチ』(11月19日公開)の完成報告会見が8月10日に都内で開催。岡田将生、榮倉奈々、原田泰造、松坂桃李、瀬々敬久監督が登壇。遺品整理業という特殊な職業を描く本作で、実際にその作業を体験したという岡田たち。果たしてその時、彼らは何を感じたのか?

本作で初共演した岡田と榮倉。互いの印象について岡田は、「榮倉さんは2つ年上ですが、すごくしゃべりやすかったです」と語ると、榮倉は「目が純粋なんです。小学生としゃべってるみたいで楽しかったです。可愛らしい人です」と返し、それを受けた岡田は「22になるんですが、そうやって言われると嬉しいです」と、はにかみながら笑顔を見せた。

『余命1ヶ月の花嫁』(09)や、『Life 天国で君に逢えたら』(07)などの制作チームが手掛けた本作は、遺品整理業という職業を通して、命に向き合う若者たちの成長を描く感動作だ。岡田や榮倉、原田は、役作りのために、この職業を経験した感想をこう述べた。岡田は「本当に人が住んでいたんだということを素直にかみしめ、ただただ一生懸命に片付けたイメージがあります。杏平は最初から学ぶ役だったので、少しずつ学んでいきました」と言うと、榮倉も「お亡くなりになった方の遺品を片付けるお仕事なので、感情もあるし、プロとしての気持ちも持っていなきゃいけないというせめぎ合いがありました。実際、感じたことはお芝居に影響すると思います」と真摯な表情でコメント。原田も「体験させてもらったことが、役作りの全てです」と語った。

同級生をいじめる陰湿な役どころを演じた松坂は、「原作でも台本でも嫌なやつで、共感できるところは全くなかったです。でも、彼も生きることに必死だったんだなって」と、考えながら演じたという。また、東日本大震災以降、人と人との絆が問われる今、本作を手掛けたことについて瀬々敬久監督は、当時を振り返ってこう説明した。「遺族と亡くなった方は、密接な関係があるということでスタートした企画です。その時、日本がどうして無縁社会になってしまったかと考えました。でも、震災が起こり、みんな実はそういった絆を求めていたことがわかり、そこで決意を新たにしました。“生き残ってしまった人”というのもがキーワードになっています」。

本作は、第35回モントリオール世界映画祭のワールド・コンペティション部門への正式出品が決定し、岡田、榮倉、瀬々監督が映画祭に参加することになった。命をテーマにした本作は、今の日本で多くの人々の共感を得られる作品になったが、世界でどう受け止められるかが楽しみだ。【取材・文/山崎伸子】

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