『ファイナル・デッドブリッジ』のニコラス・ダゴスト&エマ・ベルにインタビューPART1|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
『ファイナル・デッドブリッジ』のニコラス・ダゴスト&エマ・ベルにインタビューPART1

インタビュー

『ファイナル・デッドブリッジ』のニコラス・ダゴスト&エマ・ベルにインタビューPART1

大事故から生き延びた人々に襲いかかる死の運命を描いた、人気ホラー『ファイナル・デスティネーション』シリーズの第5弾『ファイナル・デッドブリッジ』が、いよいよ10月1日(土)より公開を迎える。巨大吊り橋の崩落事故をきっかけに、日常生活に潜む恐怖のトラップが次々に発動する。最新技術を駆使して前作からさらに進化した3D映像がこれまでにない臨場感を加えている。本作で主演を務めるニコラス・ダゴストとエマ・ベルのふたりにインタビュー!

――出演して良かったことは何ですか?

ニコラス「最高の時間を過ごせたことだよ。この作品に出演できたのは本当に素晴らしい経験だった。何から話して良いかわからないほど、とにかく全ててが素晴らしかった。つまりプロデューサー全員、そしてスティーブン・クエル監督、おまけにトニー・トッドとも共演できて、シリーズの一部になれて、もうとにかくワクワクだったね。そして、ファンと交流するのも楽しい。『長年、このシリーズのファンだったから、あなたが出演していて本当に嬉しい』と声をかけられたりしてね」

エマ「そうね。良かったことの1つが、まさにそれよね。このシリーズにはファンが大勢いて、みんな5作目にとても興奮している。撮影もバンクーバーで行った。本当に素敵な街だったわ。あの街で3ヶ月過ごしたけれど、現地の文化やライフスタイルにどっぷり浸かることができたのは本当に素晴らしい経験だった。それから、グリーンスクリーンを使った撮影も素敵な体験だったわ。あんなのは経験したことがなかったから本当にワクワクした。そして、一緒に仕事をした人たちも最高だったわ」

ニコラス「今回の撮影は、これまで現場で味わった中でも最高の1つになったね。出演者どうし、完璧にウマが合い、とにかく楽しかった。3ヶ月も一緒にいたから、そうした関係を築くのに十分な時間があったんだ。トニーは、いたりいなかったりだったけれど、彼が来ると、なぜかビビっててしまった。でも、それがとてもうまく作用したよ。彼は本当に愛すべき人物。でも、役を演じている時はとても怖いんだ。素晴らしい人で、とても親しみやすい。そして、すごく共演しやすい人だよ」

――このシリーズを見たことがありましたか?シリーズ最新作への出演が決まった時の反応を教えてください

エマ「1作目が公開された時に見たわ。硬直しちゃった。私は中学生だったかしら。それから後、空港に行った時、いえ、今回の撮影で、空港で『バンクーバーが最終目的地となりますか?』って聞かれて、『違うっ!』ってなったの。週末か何かで家に帰る時だったかしら。とにかくシリーズの撮影期間中は、飛行機に乗る度に『こうして私たちが乗った飛行機が爆発でもしたら、皮肉なものね』って思っちゃったわ。そんな訳で1作目は見たわ。2作目から4作目までは本作のためのリサーチで見たの。ほかのがどういうふうになっているかを知りたくてね」

――一番のお気に入りはどれですか?

エマ「1作目だと思うわ。3作目も結構楽しめた。素敵な要素が幾つかあったからよ。でも、お気に入りなのは1作目よ。そしてもちろん本作もよ!」

ニコラス「昔、クラスの女子全員がデヴォン・サワにはまっていたのを覚えているよ。まるで、みんなデヴォン・サワにほれているみたいだった。それがぼくのシリーズの最初の思い出さ。もちろん、撮影が始まる前にシリーズ全部を見たよ。シリーズの世界観に浸ろうと思ったし、話題についていきたかったしね。1作目が一番好きだよ。でも、一番好きな死に方は2作目にあるんだ。有刺鉄線で男が三つ斬りにされるのが大好きだった。ショッキングさから言って、あれが一番だよ。どこからともなくバスが表れるし、体が3つに切断されるというスプラッター加減は本当にすごい。とにかく、あれが一番のお気に入りさ。本作の世界に入るというのは、クリエイティヴな集団に飛び込むのと同じだ。監督や脚本家、プロデューサーたちと話をするってことがそうさ。最もクリエイティヴな作業を僕らが生み出すんだからね」

――この映画は怖い作品でしょうか? それとも笑える作品でしょうか?

エマ「とにかく怖くて、彼らの身の上に起こることは本当に恐ろしい。でも、次々に恐ろしいことが起きる1時間半を耐えるには、ちょっと笑える、軽い瞬間を入れてバランスを取った方が観客のために良いの。そういう面で、本作はバランスがよく取れていると思うわ。映画によっては笑える方が勝ったりするけれど、でもそれは緊張の糸を緩める必要があるためだからじゃないかしら。ものすごく大変な状況や劇的なことが起きた時、クスって笑ったりするでしょ。理由はわからないけど。それって自然な反応なのよ。自分がどんなリアクションをするのかを知っておく必要があるわ。笑えないことでも笑ってしまうの。トラウマを負ってしまうような出来事を経験した直後、緊張を緩めるために笑ってしまうのよ」

ニコラス「とにかくビビっちゃうんだよ。でも、実際、幾つかは馬鹿馬鹿しくて笑っちゃうものもある。本作には色々な性格のキャラが登場する。それは、本作を1作目っぽくしようと思ったからみたいなんだ。登場キャラがものすごく真剣にとらえている部分を、出演者が笑えるように演じる。なぜなら、馬鹿げたことが起きているからじゃなく、その状況がおかしくて、セリフも笑えちゃうからなんだ。登場キャラたちの想像力に富んだ考えや創造的な事柄が馬鹿な方向に向かっているからなんだよ。本作では、一部、コメディーが上手い俳優が起用された。デヴィッド・コークナーやP・J・バーンといった、普段も面白い人が出演している。彼らは実際、とても笑えるタレントで、撮影現場でも笑わせてくれた。現場に活力を与えるのに一役買っていたよ。デヴィッド・コークナーなんて、帰る時には最高に笑わせてくれた。毎回、帰り際に『OK。みんなとても素晴らしかったよ。一人を除いてな。誰に言っているかわかるよな。明日はしっかりやれよ』って言うんだ」【取材・文/はせがわいずみ】

※インタビューPART2に続く

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