遂に完結! 『トワノクオン』最終章は奇しくも飯田監督の命日に公開|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
遂に完結! 『トワノクオン』最終章は奇しくも飯田監督の命日に公開

映画ニュース

遂に完結! 『トワノクオン』最終章は奇しくも飯田監督の命日に公開

『風の谷のナウシカ』(84)の原画や『天空の城ラピュタ』(86)で演出助手を務めた後、「機動戦士ガンダム・第08MS小隊」第7話から第11話までを担当したことでも知られるアニメーション監督・飯田馬之介。「月刊ガンダムエース」ではコミック「機動戦士ガンダム 第08MS小隊 U.C.0079+α」を自ら執筆するなど、その多才ぶりで知られた存在だが、2010年11月26日に肺がんのため、49歳という若さで惜しまれつつこの世を去った。

その飯田監督が生前、心血を注いでいた完全オリジナルアニメの劇場版が『トワノクオン』だ。飯田監督亡き後、「ストラトス・フォー」のもりたけし監督が協力監督として完成させた近未来SFアクションは、2011年6月18日公開の『第一章 泡沫の花弁』を皮切りに、ほぼ毎月1本のペースで全6章からなる壮大なストーリーを紡ぎ続けてきた。そして、奇しくも飯田監督の一周忌となる11月26日(土)、遂に完結編となる『トワノクオン 第六章 永久の久遠』が公開されたのだ。

『カウボーイビバップ 天国の扉』(01)、『鋼の錬金術師 嘆きの丘の聖なる星』(11)など、ハイクオリティ作品を次々と生み出してきたアニメスタジオ、ボンズ制作による本作の魅力は、何といってもダイナミックなアクションシーン。丹念に描き込まれた作画と最先端のCGを駆使した効果によって表現されたスピードは、ベスティアと呼ばれる特殊能力に目覚めた少年少女たちの拳が生む風圧を観客に錯覚させるほど。また、社会から異端視されながらも、未来のために仲間と闘うキャラクターたちに、声という命を吹き込む声優陣も「化物語」「さよなら絶望先生」シリーズの神谷浩史をはじめとする豪華な顔ぶれだ。ファンからは「ミステリアスな雰囲気にほれた」「“さすがボンズ”といったクオリティの高さ」「キャラクターと声が合っている」という反応が出ている。

第四章から大きく動き始めた物語が、収束に向かう最終章。様々ものを失ったキャラクターたちが自分の未来をつかみ取るために最後の戦いに挑む。シリーズ最高となる大迫力&美麗な映像、そして飯田監督が観客に伝えたかったメッセージを映画館の大スクリーンで感じ取ってもらいたい。【トライワークス】

関連作品