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『リアル・スティール』エヴァンジェリン・リリー「監督は『作品は自分のもの』と主張しない」

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『リアル・スティール』エヴァンジェリン・リリー「監督は『作品は自分のもの』と主張しない」

スティーブン・スピルバーグ製作総指揮×ヒュー・ジャックマン主演で、ロボット格闘技の世界を舞台に親子の絆を描く人間ドラマ『リアル・スティール』(12月9日公開)。本作で、チャーリー(ヒュー・ジャックマン)をボクサーに育て上げたジムのオーナーの娘で、チャーリーを見守り続けるベイリーを演じているエヴァンジェリン・リリーのインタビュー動画が届いた。

エヴァンジェリン・リリーは、人気テレビシリーズ「LOST」で強い意志を持った準主役のケイトを演じて大ブレイク。アカデミー賞作品賞を含む6部門を受賞した『ハート・ロッカー』(10)では、ジェレミー・レナー演じる主人公ジェームズ二等軍曹の妻に扮し、強い印象を残した。本作では自暴自棄で自分勝手なチャーリーに厳しい言葉で応酬しながらも、彼に希望を託し続ける、強く優しい女性をダイナミックに演じている。

本作のポイントでもある、劇中に登場するロボットたちについて尋ねると、「ドットを装備したジャンプスーツを着たロボット役の俳優たちが、実際のロボットたちをそれらしい動きで演じているの。頭で想像しながら、何もないところに向かって演技するものだと思っていたから、実際に動くうえに、ある種の感情表現まで備えた本物のロボットを相手にできるだなんて、最高に贅沢で感動的だったわ」と製作秘話を明かした。

初めてタッグを組むことになったショーン・レヴィ監督の印象を、「監督は私たち俳優にどんなアイデアでも好きなように試す自由を与えてくれたし、『作品は自分のものだ』なんていう、プライドは一切主張しないの。脚本にないことを勝手に演じてみたら、カットがかかった時、真っ先に飛んできて、『今の最高だったよ! もう一回やってみて!』なんてほめてくれるから、演じる側としても常に新しいアイデアを模索することができたわ」と、やり甲斐のある撮影現場であったことを興奮気味に語っている。

エヴァンジェリン・リリーの次回作は、ピーター・ジャクソン監督による『ホビット 思いがけない冒険』(2012年12月14日公開)でエルフのタウリエル役だ。こちらも非常に楽しみな作品である。【Movie Walker】


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