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YouTubeとリドリー・スコットがオンライン映画賞を設立

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YouTubeとリドリー・スコットがオンライン映画賞を設立

リドリー・スコット監督とYouTubeがタッグを組み、オンラインの短編映画賞を立ち上げる、と英紙ガーディアンが伝えている。

リドリー・スコットと弟のトニー・スコットが所有する英国の映画製作会社スコット・フリーは、以前にもYouTubeと組んで、ユーザー参加型の実験的ドキュメンタリー映画『LIFE IN A DAY 地球上のある一日の物語』(11)を製作しており、今回の映画賞もその流れで、YouTubeというインターネット動画共有サービスを利用して新たな才能を発掘するのが狙いだという。

応募された作品の中から、まずスコット・フリー社が50本を候補作として選出し、YouTubeのユーザー投票で50本の作品が10本に絞られ、ノミネート作10本に入った作品は8月にヴェネチアで上映され、現地で賞を競い合うことになるという。ヴェネチアではリドリー・スコットが審査委員長を努め、最優秀賞に選ばれた作品を撮った人物には、50万ドルの映画製作助成金と、スコット・フリー社と組んで映画を撮るチャンスが与えられるという。

「YouTubeは、このプロジェクトを通して、映画の作り手たちにより多くの視聴者に作品を見てもらう機会や、ヴェネチア国際映画祭開催中に作品を上映する機会、そして彼らのキャリアを変えることになるかもしれないチャンスを提供したいのです」と、YouTubeの代表は語っており、リドリー・スコットは「50年前、自分も短編映画からキャリアをスタートさせた。だから、このような形で新たな映画の作り手たちが業界に入る手助けができるのは素晴らしいことだ」と語っているとガーディアン紙が伝えている。【UK在住/ブレイディみかこ】


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