第84回アカデミー賞ノミネーション直前予測!作品賞編|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
第84回アカデミー賞ノミネーション直前予測!作品賞編

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第84回アカデミー賞ノミネーション直前予測!作品賞編

現地時間1月15日に第69回ゴールデングローブ賞(以下、GG賞)が発表され、映画界最大の祭典アカデミー賞を残すのみとなった。今年に入ってから毎日のように話題に上がるノミネーション予測は日々刻々と変わっていくが、GG賞が一つの節目となっていることから、現地時間1月24日に行われるアカデミー賞ノミネーションを発表を前に、10作品のノミネーション予測を受賞確率の高い順番にまとめてみた。

今年は、2010年の『アバター』VS『ハート・ロッカー』、2011年の『ソーシャル・ネットワーク』VS『英国王のスピーチ』ほどの際立ったバトルは展開されていないが、movieline.comが、ある時点から変わらぬ独走態勢を貫いていると予測している最有力候補作が『アーティスト』。過去にはGG賞のコメディ・ミュージカル部門で作品賞を受賞しても、アカデミー賞ではドラマ部門の作品賞にお株を奪われてしまうことが多かったが、同作が無声映画やモノクロ映画といった古き良き時代のハリウッドにオマージュを捧げているという点においても、高齢者の多いアカデミー協会の会員のハートを射止める可能性は高いと予測されている。

次には、やはりGG賞でドラマ部門の作品賞を受賞した『ファミリー・ツリー』が受賞率の高い作品に挙げられているが、大ヒット作となった『ヘルプ 心がつなぐストーリー』も手ごわい存在。以下、『ミッドナイト・イン・パリ』『ヒューゴの不思議な発明』『マネーボール』『戦火の馬』、そしてソニーの積極的なキャンペーン活動により、今まで予測に入っていなかった『ドラゴン・タトゥーの女』が、8番目の候補に大躍進を遂げている。次いで『Bridesmaid』、そしてGG賞ではノミネートされていなかったものの、アカデミー会員が好むと言われているテレンス・マリック監督作『ツリー・オブ・ライフ』の順番で10作品が選ばれている。

GG賞の作品賞にノミネートされた『マリリン 7日間の恋』『スーパー・チューズデー 正義を売った日』『50/50 フィフティ・フィフティ』は候補外になったが、上記10作品の次点として最有力とされている作品が、『スーパー・チューズデー 正義を売った日』、そして米批評家協会賞や英国アカデミー賞のノミネーションを席巻し、注目度急上昇のスパイスリラー『裏切りのサーカス』が存在感を強めているほか、『ドライヴ』がノミネートされる可能性も予測している。

一方で、これまで予測されていた『めぐりあう時間たち』(03)のスティーブン・ダルドリー監督作『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』は、次点内の予測からも姿を消しているが、この辺りはある種、予測不能な領域になりそうだ。なお授賞式は2月26日(日)にコダック・シアターで開催される。【NY在住/JUNKO】

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