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意外と少なくない、スタントマン出身監督が得意とするのは!?

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意外と少なくない、スタントマン出身監督が得意とするのは!?

映画の世界に足を踏み入れたものなら、誰もが一度は夢見るのが映画監督というポジションだろう。監督デビューへの過程は、数々の現場で経験を積んできた助監督や俳優から転身する者、また脚本家や音楽家として活躍してきた者が満を持してメガホンを握るケースなど、そのパターンは様々だ。そんな中、意外と思われつつも、少なくないのがスタントマン出身の監督だ。

日本では『仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ MOVIE大戦 MEGA MAX』(11)の坂本浩一、『デッドボール』(11)の坂口拓、ハリウッドでは『キャノンボール』(81)のハル・ニーダムや『ファイナル・デッドサーキット 3D』(09)のデヴィッド・R・エリスなどがスタントマン出身の監督として知られている。ブルース・ウィリスとヒップホップ界のスター、カーティス“50 Cent”ジャクソンが共演した『セットアップ』(3月10日公開)の監督を務めるマイク・ガンサーもスタント界では超一流と言われた人物で、本作が長編映画デビュー作となる。

スタントマン出身監督の良さは、やはり劇中で見られるキレの良いアクション描写だろう。ダイヤ強奪の際のいざこざから仲違いしてしまった仲間3人が、裏社会に足を踏み入れ、やがて対決する羽目になるという本作でも、ダイヤ強奪シーンで繰り広げられるカーアクションや、後半のギャングVSマフィアの対決シーンは、他の監督ではここまで過激にできないだろ?とでも言わんばかりの迫力を見せつけている。

また、本作では複雑に絡み合う人間関係も見ものだ。元仲間のふたりの友情を軸に、彼らを引き入れようとするギャングやマフィアが抱える事情なども描かれ、単なるアクションだけの監督じゃないんだという自信もちらほら。普段、監督で映画を選ぶということがない人は、あえてこの機会に監督のプロフィールをよく調べてから作品を選んでみるのも良いかもしれない。【トライワークス】

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