第84回アカデミー監督賞は言いにくい名前No.1の『アーティスト』のミシェル・アザナヴィシウス監督|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
第84回アカデミー監督賞は言いにくい名前No.1の『アーティスト』のミシェル・アザナヴィシウス監督

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第84回アカデミー監督賞は言いにくい名前No.1の『アーティスト』のミシェル・アザナヴィシウス監督

現地2月26日(日本時間2月27日)に行われた第84回アカデミー賞授賞式。納得の巨匠たちが顔をそろえた監督賞は、『アーティスト』のミシェル・アザナヴィシウス監督が受賞した。アザナヴィシウス監督はこの作品で初のオスカー像を手にした。

『アーティスト』は、サイレントからトーキーへと、転換期を迎えた1920年代のハリウッドの映画界を舞台に、スターの座をかけのぼっていく新人女優と、過去の栄光にしがみつこうとする大スターの没落という2人の運命を描いたラブ・ストーリー。メガホンをとったミシェル・アザナヴィシウス監督は1967年生まれ、フランス出身。先日行われた第69回ゴールデン・グローブ賞でミュージカル・コメディ部門の作品賞など最多となる3部門受賞した。アカデミー監督賞では、過去の受賞データから作品賞との関連が強いとされる監督賞。優勢に見られた『アーティスト』のミシェル・アザナヴィシウス監督は、本作の白黒サイレントという手法がアカデミー協会員に受けたようだ。

アザナヴィシウス監督は「イエス!センキュー! 世界一幸せな監督です。皆様に感謝です。全てのキャスト、スタッフに感謝です。犬のアギーにも感謝です。私の言うことをあまり理解してくれていないかもしれませんが。映画にも感謝したい。この映画は上品な映画です。人生は素晴らしいと思える日がありますが、今日はまさにその日です」とオスカー像を握り締めならが満面の笑みでコメントを残した。

アカデミー賞の最重要部門である作品賞との関連性の高い監督賞。これまで82作品中62作品がダブル受賞を成し遂げてきた。今年は監督賞に続いて作品賞も『アーティスト』が獲得なるか? その結果はまもなくだ。【取材・文/鈴木菜保美】

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