『ももへの手紙』いわきで上映!美山加恋、優香が「元気な姿を拝見できて良かった」|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
『ももへの手紙』いわきで上映!美山加恋、優香が「元気な姿を拝見できて良かった」

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『ももへの手紙』いわきで上映!美山加恋、優香が「元気な姿を拝見できて良かった」

7年の歳月をかけて完成させた『ももへの手紙』(4月21日公開)のイベント試写会が3月4日、福島県のいわきで行われ、声優を務めた美山加恋、優香と沖浦啓之監督が登場した。ももを見守る妖怪の一人、イワの声を務めた福島県出身の西田敏行は残念ながら会場に訪れることができなかったが、優香、美山は西田演じるイワについて、「優しさと迫力を兼ね備えているイワには西田さんがぴったりですよね!」と絶賛した。

アフレコ収録時期に、母親と喧嘩をしてしまったという美山は、「ももと同じだと思いながら演じていました。最後はきちんと気持ちを伝えて仲直りしたんですけど、この作品を通して気持ちを伝えることの大切さを学びました」と語り、声優として初の母親役を演じた優香は「小さい頃の母親って完璧で魔法使いみたいな人だと思っていたんですけど、子供の前では弱さを見せない強い女性なんだということを感じました。近すぎる存在だからこそ、言えないことやすれ違っちゃうこともありますが、気持ちを伝えないとうまくいかない時もあるんだなと教えてもらった」と、ふたりとも本作から得たものが多かったようだ。

自身の役柄について、美山は「ムキになるとついつい余計なことを言っちゃうところとか、似ているなあと思っていました。ちゃんと考えてから言葉を発しないと駄目なんだと実感しました」と話し、優香は声優での母親役初挑戦に「すごく不安でした」と吐露するも、「美山さんと一緒にアフレコすることができたので、雰囲気作りを一緒にやって役に入り込んでいきました」と振り返った。

東日本大震災で大きな被害を受け、震災から1年が経とうとしている今もまだ、故郷を離れての生活を強いられている人が多い福島県。この日は、福島県内で展開し、“一番伝えたい方へのメッセージ”を集めたテレビユー福島主催の企画「絆 あなたへの便り」に集められたメッセージの中から「ももへの手紙」賞に選ばれた佐土原さんへ授与式が行われた。本作への感想を「避難先から久しぶりにいわき市に帰って来ました。笑いあり、涙ありの素敵な作品だと思います」と語った砂土原さん。受賞作品のメッセージが読み上げられると、優香は「気持ちがすごく伝わってきました。今日、お会いして元気な姿を拝見でき、本当に良かったです」と、今なお故郷を離れて暮らさざるを得ない人たちの現状を思い、震災の傷跡残る福島が一日も早く復興できるよう、エールを送った。

本作の主題歌には、原由子書き下ろし&桑田佳祐コーラスによる楽曲「ウルワシマホロバ 美しき場所」が起用されている。【Movie Walker】

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