まさかの激似!? 江戸川乱歩、宮沢賢治、夏目漱石などそうそうたる文豪をお笑い芸人が熱演|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
まさかの激似!? 江戸川乱歩、宮沢賢治、夏目漱石などそうそうたる文豪をお笑い芸人が熱演

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まさかの激似!? 江戸川乱歩、宮沢賢治、夏目漱石などそうそうたる文豪をお笑い芸人が熱演

推理小説だけでなく怪奇幻想文学界にも大きな足跡を残した江戸川乱歩、「雨ニモマケズ」「オツベルと象」など小学生の国語の教科書にその作品が取り上げられる宮沢賢治、「坊っちゃん」「こころ」など多くの傑作を残し、かつて千円札の顔でもあった夏目漱石。日本人ならば誰もが知っている近代文学の代表的作家の面々が死してなお、なじみのホテルに遺してきたボツ原稿が心残りで成仏できなかった幽霊として現世に現れる。そんな奇想天外な設定が魅力の幽霊コメディ『ゴーストライターホテル』が3月17日から公開されている。

「文豪たちと同じ部屋で執筆を試みれば、憧れの文学賞も夢じゃないかも」という思いを抱き、かつて文豪たちがお忍びで宿泊し、数々の名作を書き上げていたという明治開業の老舗ホテル「本天堂ホテル」を訪れる作家志望の内海(阿部力)。だが、筆は進まないうえに高額な宿泊料を払えなくなった彼は、妻に愛想をつかされたうえに、仕事道具のノートパソコンも取られてしまう。そんな内海の前に突如現れたのが、夏目漱石の幽霊。内海の現状を知った漱石は、彼に「未完成の原稿を君の手で完成してくれないか」と提案する。

夏目漱石、森鴎外、宮沢賢治、太宰治、林芙美子、江戸川乱歩ら成仏できない幽霊となった文豪を演じるのは、世界のナベアツをはじめ、ケンドーコバヤシ、カンニング竹山、おかもとまりといった人気絶頂のお笑い芸人たち。衣装やメイクを作り込んだ彼らの姿は、教科書などで見かける実在の文豪の写真をとことん研究したことがわかるほどの成りきりぶりだ。特に宮沢賢治を演じるケンドーコバヤシが醸し出す雰囲気には、「当時の栄養状態が良かったのなら宮沢賢治ってこんな感じだったんだろうな」と思ってしまう人も少なくないはず。また、テレビドラマ「花より男子」の美作あきら役で注目を集め、『ワイルド77』(11)、『スマグラー おまえの未来を運べ』(11)などの話題作に出演、個性派俳優として注目を浴びる阿部力が主人公の内海を、その妻を栗山千明が好演している。

遊び心たっぷりなキャスティングと、笑いだけでなく、国内外の文学作品へのオマージュも込められたストーリーが魅力の文系シチュエーションコメディとして注目を集める本作。是非、劇場で思う存分に笑って楽しんでもらいたい。【トライワークス】

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