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映画人が集まる24区とは!? 新たな映画製作の形から生まれた力作に注目

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映画人が集まる24区とは!? 新たな映画製作の形から生まれた力作に注目

最近は映画制作の現場も多様化しており、学生の自主制作から地方の役所主導、大手シネコンチェーンによるものなど、様々な規模の作品が生み出されている。そんななか、自社運営のワークショップに参加した若手俳優や新人脚本家を中心に制作した映画を、提携した劇場で定期的に公開していこうという試みが現れた。3月17日より新宿K'cinemaで公開中の映画『傷跡』は、“映画24区”のワークショップから生まれた作品だ。

東京23区にはない、映画人が集う場所という意味を込めてネーミングされた“映画24区”は、映像制作や映画資源を使った地域プランニング、ワークショップ運営などを行う総合プロデュース企業。なかでも俳優志望の人を対象にしたワークショップでは、井筒和幸監督や是枝裕和監督、石井裕也監督などの人気監督が講師を務め、高い人気を誇っている。

今回劇場公開される『傷跡』は、ワークショップから誕生した“映画24区”にとって第一弾となる劇場公開作品。ワークショップに集まった俳優たちをメインキャストに、新鋭作家・五十嵐愛のデビュー作を、『天使の卵』(06)、『あの空をおぼえてる』(08)の冨樫森監督が、自らの故郷・庄内を舞台に映画化したものだ。本作に続き、今後も提携した劇場で作品の上映を行っていく予定とのことで、矢崎仁司監督による『1+1=11』もGWに公開されることが決定している。

これまでと全く異なるアプローチで映画製作に取り組む“映画24区”。ここからどのような映画が発信されていくのか、今後の展開と併せて注目してほしい。【トライワークス】

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