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宮崎あおい、12年ぶりに共演した役所広司に「色気を感じた」

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宮崎あおい、12年ぶりに共演した役所広司に「色気を感じた」

井上靖の自伝小説の映画化『わが母の記』(4月28日公開) 完成披露試写会が、3月19日に丸の内ピカデリー1で開催。 役所広司、樹木希林、宮崎あおい、ミムラ、菊池亜希子、原田眞人監督が登壇した。 宮崎は『EUREKA ユリイカ』(00)以来、12年ぶりに親子役で共演した役所に「色気を感じました」と、照れくさそうに語った。

井上靖の故郷・伊豆、湯ヶ島など日本の美しい風景を舞台に、親子の絆と愛を描いた本作。主演の役所広司は「刺激的で可愛い母と、出来の良い娘たちに囲まれてとても幸せな撮影期間を過ごすことができました」と挨拶。

メガホンを取ったのは、『クライマーズ・ハイ』(08)の原田眞人監督だ。撮影では、実際の井上靖の実家や別荘でロケがされた。「映画化したいと思ったのは10年も前のことだけど、井上先生のお宅が移築されるということで、撮影するならこの時期しかないと思いました。2月にクランクインして、(東日本大震災の前日)3月10日にクランクアップ。1日でも延びていたら、完成が危ぶまれていました。被災地のニュースに涙し、家族の絆を感じながら編集をしました。(何とか完成にこぎつけることができたのも)天国にいらっしゃった井上先生にアレンジしていただいた気がします」。

年老いていく母・八重役を演じた樹木希林は「鉄の女サッチャーに負けないように演じました」と、おちゃめに語り、会場を笑わせた。そんな樹木と共演した宮崎は「日によってサイズが変わるんです。小さくなってお顔も変わったり、若い時のシーンだとシャキッとされてて。それを側で見られたのは、とても良い経験でした」と感心しながら語った。また、久しぶりに親子役で共演した役所については、「12年前はまだ自分が子供だったのでわからなかったけど、本当に色気を感じることが多くて。でも、親戚のおじさんって感じでした」と語ると、役所は「色気があるってだけで十分です」と、嬉しそうに目尻を下げて笑った。

また、明日が春分の日=お彼岸ということで、井上靖が愛したという“塩おはぎ”が登場。1つ5kgの巨大おはぎ3つを前に、全員でフォトセッションを行った。

実力派俳優陣が結集して、昭和の家族を描いた『わが母の記』。家族の絆が問われる今にふさわしい感動作である。【取材・文/山崎伸子】

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