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おじさんだけどスーパー・スター! インドの国民的人気俳優主演『ロボット』が遂に日本上陸

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おじさんだけどスーパー・スター! インドの国民的人気俳優主演『ロボット』が遂に日本上陸

1998年の『ムトゥ 踊るマハラジャ』の公開がきっかけとなり、20世紀末の日本を席巻したインド映画ブーム。「勧善懲悪の明快な物語」「美人だらけのインドの中でも確実にトップランクと言える主演女優の美貌」、そして「前後のシーンとは関係なく突然始まる華やかなミュージカルシーン」といった特徴を持つそれらの作品は、何も考えずに笑って泣ける娯楽作として、多くの映画ファンを獲得したことでも知られている。その一大ムーブメントの立役者となったのが、インド映画界が誇るスーパースター、ラジニカーントだ。

一見すると、俳優としても活躍する歌手の吉幾三を彷彿とさせる、気の良いおじさんルックスのラジニカーントは「スーパー・スター・ラジニ」という愛称で親しまれているインドの国民的人気俳優。「ごく普通のおじさん」だと思っていても、その深みのある歌声やキレのあるアクションやダンスシーン、ウインクなどセクシーな仕草に触れるうち、無意識のうちに「格好良い!」とつぶやいてしまうほどの強烈な魅力の持ち主なのだ。彼が主演する映画のオープニングには「SUPER STAR RAJINI」という派手なロゴが必ず登場するが、それこそ彼がスーパースターとしてインド映画に君臨していることの証と言えよう。

そんなラジニの主演最新作『ロボット』が5月12日(土)より公開されるが、本作は製作費37億円、世界興収100億円という超メガヒットを記録したことでも注目を集める作品。日本では昨年開催された第24回東京国際映画祭で先行上映されたが、チケットが一時間でソールドアウトになるほどの人気を見せたことも記憶に新しい。

本作で天才工学者バシー博士と、彼が生み出した二足歩行型の高性能ロボット、チッティの二役を演じるラジニ。彼の相手役となるのが1994年のミス・ワールドに輝いた世界一の美女アイシュワリヤー・ラーイだ。彼女が演じるサナに思いを寄せるも、きっぱりと拒絶されたことから、冷酷なターミネーターと化したチッティが街を暴走するシーンを手掛けたのが『ターミネーター2』(91)や『ジュラシック・パーク』(93)でアカデミー視覚効果賞を受賞した故スタン・ウィンストン率いたスタン・ウィンストン・スタジオ(現レガシー・エフェクツ)。また『マトリックス』シリーズのユエン・ウーピンをスタントコーディネーターに起用するなど、世界的なスタッフが結集していることでも話題を呼んでいる。

170分のオリジナル版を139分に特別編集した日本版として公開される本作だが、ただでさえスピーディなインド版がさらにテンポアップすることもあり、その楽しさはお墨付き。恋に破れたロボットたちが増殖し、巨大なヘビや球体となって街を破壊していくクライマックスは、劇場の大スクリーンでこそ映えるシーンだろう。理屈抜きに楽しめるインド映画の真髄的SF超大作、是非映画館で楽しんでもらいたい。【トライワークス】

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