ベールを脱いだ『プロメテウス』ワールドプレミアにノオミ・ラパス、リドリー・スコット監督らが登場!|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
ベールを脱いだ『プロメテウス』ワールドプレミアにノオミ・ラパス、リドリー・スコット監督らが登場!

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ベールを脱いだ『プロメテウス』ワールドプレミアにノオミ・ラパス、リドリー・スコット監督らが登場!

『エイリアン』(79)、『グラディエーター』(00)のリドリー・スコット監督が、地球の古代遺跡から発見された人類の起源を解き明かすヒントを基に描く『プロメテウス』(8月24日公開)。本作のワールドプレミアが現地時間5月31日にロンドンにあるレスター・スクウェアで行われ、出演者のノオミ・ラパス、シャーリーズ・セロン、マイケル・ファスベンダー、ガイ・ピアース、リドリー・スコット監督らが出席した。

エリザベス女王陛下即位60周年記念に沸き、至る所に国旗が飾られているロンドン。その中心街レスター・スクウェアに、鮮やかなブルーカーペットを敷き詰め、ワールドプレミアが開催された。これまで一切ストーリーが明かされず、その全貌が謎に包まれたままだった本作の初披露とあって、会場には約1500人のファンが集結。リドリー・スコット監督は、ノオミ・ラパスを主演に起用した理由を、「『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』(10)を見て、素晴らしいと思った。オリジナル映画の監督と会って、もう一度作品を見直し、主人公を演じた人がどういう人かを考えてみた。街のチンピラのような人物だが、彼女を演じた女性に会ってみると、すごい女優だとわかったんだ」と明かす。ノオミ・ラパスは自身の役柄について、「彼女は考古学者で科学者よ。でも、神の存在を信じている人で、私は彼女のそういう矛盾した両面が気に入ってるの。この航海は彼女にとっての夢だったのよ」と話す。

リドリー・スコット監督はデヴィッドというロボット役にマイケル・ファスベンダーを起用した理由を「優れた俳優を起用したいと思った。彼にはそんなに簡単にイエスと言ってもらえると思っていなかった。彼に簡単に役の説明をすると、彼は『イエス』というので、『おー、ワオゥ』と思ったよ。その瞬間から、素晴らしいキャストを手に入れた。彼は優れた俳優というだけでなくコメディアンでもある。彼と他の役者たちとの毎日の撮影は本当に楽しかったよ」と振り返った。

ロンドンに16年間住んでいたことがあるというマイケル・ファスベンダーは会場の盛り上がりを目の前に、「素敵だね。ロンドンには16年間住んでいたから、ここでプレミアができて嬉しい。撮影もパインウッドでやったから、戻ってこられて良かった」と喜びを語った。自身の演じたデヴィッドについて問われると、「彼は従順で、宇宙の執事のような役目。整理整頓をして、乗組員たちの世話を焼く。でも、彼はとても複雑なところがあって、中身は人間っぽいんだ」と分析。リドリー・スコット監督の作品に出演したことにより、映画史に残ることになるが「この仕事が現実だと実感した時には責任を感じて怖い気がした。でも気張りすぎずに、仕事を成し遂げることに集中したよ」と心境を語った。

シャーリーズ・セロンは出演依頼を受けた時のことを振り返り、「こんな依頼に、イエスと言わない役者なんて一人もいないと思うわ。電話をもらって感激だった」と笑顔を見せた。リドリー・スコット監督の印象を問われ、「彼は素晴らしい人よ。本物のフィルムメイカーだから。飛び抜けた目を持っているし。スケールの大きな考え方をする人だけど、いつでも人の感情、人間らしいものを一番気にかけているの」と答え、「だから、役者として彼と組めたことはとても貴重な経験だったわ」と感謝した。

ガイ・ピアースは自身の演じたピーター・ウェイランドについて、「彼はとても野心的な男だ。会社を次々と作って大金を稼ぎ、技術開発で恐らくは世界を支配するぐらいのレベルに達し、人類が作れるものの頂点に到達している。彼は、いわば何ものも恐れずに突き進むような人だ。野心にあふれていて、演じる役として面白かった」と紹介。リドリー・スコット監督とタッグを組み、「とても楽しかったよ。彼はとても大きな影響力を持った人で、役者にもクルーや技術者に対してもオープンに接してくれる。彼は自分の知識や能力を発揮するのと同じぐらいとても熱心に、他の人の意見や考えを聞こうとする。そういう態度で接してくれるから、監督が自分に対して大切な存在であるのと同じように、自分も監督にとって大切なんだという気持ちになれる」と印象を語った。完成した作品を鑑賞し、「圧倒されたよ。期待した以上だ。思っていたよりもずっと感情に訴えるものだった。今、話したように大きな疑問に取り組んでいるが、キャラクター同士の人間関係に大いに気持ちが揺さぶられた」といい、人間的な部分ということですねという問いかけに「そう、それがリドリーの全作品が成功している要因の一つなんだ。どんなテーマに取り組んでいても、中心にはいつでも人間的なものがあって、彼は見事なやり方でそれを探求してみせる」とリドリー・スコット監督の偉大さを示した。

このほか、出演者・招待客には、テリー・ギリアム監督、サルマ・ハエック、トム・ハーディ、ミニー・ドライバー、ニック・ケイブ、マーク・ストロング、ピーチス・ゲルドフ、ダニエル・オドナヒュー(ザ・スクリプトのボーカル)らの姿もあった。【Movie Walker】

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