山田孝之、ウシジマの姿でAKB48になりきっていた!?大島優子の無茶ぶりに苦笑|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
山田孝之、ウシジマの姿でAKB48になりきっていた!?大島優子の無茶ぶりに苦笑

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山田孝之、ウシジマの姿でAKB48になりきっていた!?大島優子の無茶ぶりに苦笑

闇金にまつわる世界をリアルに描いた人気コミックの映画化『闇金ウシジマくん』の初日舞台挨拶が8月25日、新宿バルト9で開催され、山田孝之、林遣都、崎本大海、やべきょうすけ、山口雅俊監督が登壇。深夜の連続ドラマに引き続き、丑嶋役を演じた山田は、「土曜日の午前中からこんな作品を見ていただいて。たぶん皆さんは楽しい週末は過ごせないでしょう」と挨拶して、会場の笑いを誘った。

原作は累計600万部を誇る真鍋昌平のベストセラーコミック。法外な利息で金を貸し付ける闇金業者の丑嶋を主人公に、金や欲望に踊らされる人間たちをシリアスかつユーモラスに描き出す。独特の存在感を放つ丑嶋役を見事に体現してみせた山田は、「丑島というキャラクターのとらえ方は人それぞれで良いと思っている。あえて提示しないことが丑嶋の不気味さだし、魅力。人というよりも、変な異物がそこにあるという感覚で演じていました」と役作りの秘訣を明かしてくれた。

必死で金をつかみ取ろうとする野心家の純役を演じたのが林。これまでと違った役柄に「振り切ってやらないといけないと臨んだ」と思いを語り、「撮影に入る前に、事務所の社長に呼び出されて、『山田の丑嶋はすげえぞ。お前はどうやってその丑嶋と戦うんだ?』とプレッシャーをかけられた(笑)。実際に現場に入ってみて、その迫力はものすごかったですね」と、山田の丑嶋を絶賛。ドラマからの参加となったやべは、「このメンバーの中で一番貪欲なのは、山口監督。ドラマの時から映画化を目指すという思いがあって、キャストもそうだけど、本当に細かい部分までこだわり抜いていただいた。その思いに対して、演者も向かっていけた映画」と堂々と胸を張った。

今回の映画版で、ヒロインを務めたのがAKB48の大島優子だ。林は、司会から昨日行われたAKB48の東京ドーム公演を見てきたことを明かされ、「大島さんは、可愛いというイメージがあったのに、あれだけのメンバーを率いて、キレキレのダンスを見せられて、めちゃくちゃ格好良かった!」と賞賛した。続けて、その思いに応えるかのように、会場に大島からのメッセージビデオが届けられた。大島は「人が目を背けがちな世界を真正面から描いた作品です」とアピール。何と山田は撮影現場で丑嶋の姿でAKB48の歌をノリノリで歌っていたといい、そんな出演者に向けて大島から「AKBの歌で会場を盛り上げてください!」との無茶ぶりが。これには山田も「今、踊り始めたら、2時間はやっちゃいますよ。ちょっと無理です」と苦笑いだった。

最後に山田は「お金や人間関係など、それぞれ感じることは違うと思う。自分と照らし合わせながら人生の参考にしてもらえたら映画を作った意味があると思う」と力強く語って舞台挨拶を締めくくった。どこにでもいそうな若者たちが闇に陥っていく様は、過酷ながらもあまりにもリアルだ。彼らは欲望の先に何を見るのか。さすがのすごみを見せる山田、汚れ役にチャレンジした林や大島の熱演も楽しみに、是非とも劇場に足を運んでほしい。【取材・文/成田おり枝】

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