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キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、10年ぶりのミュージカル映画に「勘を取り戻すのに苦労した」

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キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、10年ぶりのミュージカル映画に「勘を取り戻すのに苦労した」

1980年代のロックのヒットナンバーを集めて構成されたミュージカルを映画化した『ロック・オブ・エイジズ』(9月21日公開)。本作でトム・クルーズ演じるカリスマロックスターに引けを取らない活動家パトリシアという過激キャラクターを演じたキャサリン・ゼタ=ジョーンズのインタビュー映像が公開された。

キャサリン・ゼタ=ジョーンズは、『マスク・オブ・ゾロ』(98)でアントニオ・バンデラスと共演したことでブレイク。『シカゴ』(03)では圧倒的なダンス・歌・演技で、第75回アカデミー助演女優賞を獲得している。その後も『ターミナル』(04)、『オーシャンズ12』(05)、『幸せのレシピ』(07)など、話題作に続々と出演し、日本でもヘアケア商品のCMに二度も起用されており、その美しい姿を見たことのある人は多いはずだ。

そんな彼女は、夫マイケル・ダグラスの病気や自身の体調不良などが重なり、2009年以降、ハリウッドの一線から姿を消していた。しかし、かねてからの友人であるアダム・シャンクマン監督に誘われ、『シカゴ』以来、10年ぶりとなるミュージカル映画へ復帰を果たしたのだ。

キャサリンは本作出演の経緯を、「出演の依頼は二つ返事でオーケーしたわ。『(監督から)“強気で愛して”を歌う?』って言われて、『パット・ベネターは大好きだから大歓迎よ』と答えたの。こんなやり取りで出演が決まったの」と明かす。シャンクマン監督について、「彼の作品の世界観は最高。情熱的でエネルギッシュだし、ユーモアのセンスも最高。お互い、ダンサーの経験があるから話もノリも合うのよ」と、大きな信頼を寄せる。

とはいえ、キャサリン・ゼタ=ジョーンズを筆頭に、トム・クルーズ、アレック・ボールドウィンは主に俳優として、メアリー・J・ブライジ、ジュリアン・ハフ、ディエゴ・ボネータは主に歌手として多忙な毎日を送っている。その撮影スケジュールはギリギリだったという。キャサリンも撮影に向けてトレーニングは続けてきたが、実際に撮影現場にいたのはほんの短い間だったことを明かす。

「私が撮影現場にいたのはほんの10日間程度よ。だから、他の映画より、他のミュージカル映画より、ずっと集中して臨んだの。振付は全て一日で覚えて、二日目にはチームで踊っていたわ。『シカゴ』以来だから、勘を取り戻すのに苦労したの。ずっとサボっていた報いね(苦笑)」と照れながら話すが、予告編動画でもその一端が確認できる彼女の激しいダンスのキレは、従えるプロのダンスチームにも全く引けをとらず、しかも彼女は歌いながらそれをこなすという離れ業を成し遂げている。10年間のブランクなど、まるで感じさせないキャサリンは「映画は別アングルから撮る必要があるから何度も踊るの。その点、ブロードウェイは楽よ。一度踊れば終わりだもの(笑)」と、彼女らしい毒っけのあるユーモアも披露している。

日本人はキャサリン・ゼタ=ジョーンズに対し、美人女優のイメージを持っている人が多いかもしれないが、実際の彼女は献身的で、愛情にあふれ、ユーモアたっぷりの女性。今回の動画ではそんな彼女の魅力が詰まったインタビュー映像になっており、さらに本作『ロック・オブ・エイジズ』での彼女の変貌ぶりとその名優たる所以を是非とも見ていただきたい。【Movie Walker】


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