日本初公開から30年、未だにDVD化されていない幻の名作『カリフォルニア・ドールズ』とは?|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
日本初公開から30年、未だにDVD化されていない幻の名作『カリフォルニア・ドールズ』とは?

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日本初公開から30年、未だにDVD化されていない幻の名作『カリフォルニア・ドールズ』とは?

劇場公開された作品が3ヶ月から半年後ぐらいにはDVDやブルーレイで見られるようになった昨今。もちろん、全ての作品がそうではないが、大作と呼ばれるような国内外の作品は、パッケージ化して発売されるサイクルがかなり短くなってきている。その反面、いつまで経ってもDVDはおろか、ビデオ化もされていないという作品も少なくないのだ。

製作者や出演者の意向だったり、関係者にトラブルが起きたり、など、DVD化されない理由は様々だが、そのような作品に限って名作と呼ばれるものが少なくなかったりする。11月3日(土)からシアターN渋谷でニュープリント版で公開される『カリフォルニア・ドールズ』(82)も、未だにDVD化されていない名作の一本だ。

1980年代のアメリカを舞台に、アメリカンドリームを手に入れようとするふたりの女子プロレスラーとマネージャーが全米を転戦しながら、成長していく姿を描いたもの。当時、人気だった女子プロレスラーのミミ萩原とジャンボ堀が、主人公の対戦相手として登場することもあり、公開当時に日本でも話題を呼んだ。

監督のロバート・アルドリッチは、戦争アクションの傑作『特攻大作戦』(67)や、とある姉妹の身に起きる出来事を描くサスペンス『何がジェーンに起こったか?』(63)、列車にタダ乗りする失業者と無賃乗車を阻もうとする車掌が列車上でバトルを繰り広げるアクション『北国の帝王』(73)といった、幅広いジャンルの作品を手がけた人物。人物描写に優れた作品が多く、賞レースからは縁遠かったが、映画史に名を残す巨匠だ。

本作は音楽著作権の関係でDVD化されていないのだが、だからこそ劇場のスクリーンで見られるという、今回の貴重な機会を逃さないでほしい。【トライワークス】

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