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『HIT&RUN』低予算ながらもブラッドリー・クーパーらが出演したのは友情のおかげ!?

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『HIT&RUN』低予算ながらもブラッドリー・クーパーらが出演したのは友情のおかげ!?

保護観察下の元ギャングが昔の仲間や保安官らから追われてしまう姿を描くアクションコメディ『HIT&RUN』(2月16日公開)。本作に出演するブラッドリー・クーパーら出演俳優たちは私生活でも仲が良いのだ。共同監督のデヴィッド・パルマーも「この作品ではお互いによく知らない人は起用しなかったんだ。低予算の作品だったこともあるが、ギャラも少なかったしね。でも皆、(監督・脚本の)ダックス・シェパードが好きだからやったのさ。彼の人間性が人を集めたんだよ」と明かしている。

デヴィッド・パルマーは、本作でドレッドヘアに赤いジャージ姿のキレキャラを演じているブラッドリーについて、「ダックスは早い段階で、観客にブラッドリーの素敵な男性像がいかに冷酷で狂気的な人物化を埋め込みたかったんだよ。何か少しでも自分の意と反することが起きたらかみつくような緊迫感を絶妙に演じる。この役は特定の役者にしか与えられない。それがブラッドリーなのさ!彼が本作の人間関係を描く大きな焦点となるんだよ」と、ブラッドリーの魅力を語る。

ダックス・シェパードは、友人のブラッドリーを「とにかくカオスだらけで、恐らく俳優たちにとって、この作品が一番最悪な撮影現場だったはずだよ(笑)。でも、とにかく皆、楽しくやっていたね。台本に関しては、個々の俳優と親しいので実際の人物にできるだけ近付けた。ブラッドリー以外はね。実際に、ブラッドリーはあんな悪い奴じゃないよ(笑)。自分も最初、カーチェイスや、殴り合い、血だらけの野郎向け映画のつもりだったんだけど、でも実際はスクリーニング後、特に女性たちがこぞって感動したと言ってくれてね。たとえ、ハイスピードアクション映画と言えども、男が命懸けで愛する女性のために戦っている感情的なシーンに女性たちは共感したと思うんだ。それにブラッドリー以外は、その俳優どおりに役を描いた。型にはまった悪役は描きたくなかったが、ブラッドリーだったら監督が求めているものを演じることができると確信したからね。典型的な悪役だとつまらないから、作品の中でトップスターが悪役だったら面白いと思ったんだよ。それに、彼自身が素晴らしい俳優だから目が離せないしね」と絶賛している。

低予算ならでは苦労もあったようで、ダックスは「個人的にGMに車を貸してくれないか頼んだら、『貸すのは良いけど、壊すな』と言われ、カーチェイス映画だからね、とても困ったよ。でも、スタッフも自分の車を貸してくれたり、ブラッドリーはたった1シーンだけのために、自分の家を使う許可をくれたり。いろんな人が何らかの形で手を貸してくれて感動したよ。この作品は自分にとってバースデイパーティーみたいなものだね。親しい友人たちと集い、まるで自分の好きなことが箱に詰め込まれたかのようだ。こんな機会は他では絶対にありえなかったね」と、今だから話せる裏話をしてくれた。

低予算ながらブラッドリー・クーパー、クリスティン・ベル、クリスティン・チェノウェスらが出演できたのも、友情が作り上げたと言っても過言ではない本作。こんな裏話を想像しながら見ることでひと味違った本作の楽しみ方が体験できそうだ。【Movie Walker】

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