密室で本物の虎から逃げ回る!これぞ裏ライフ・オブ・パイ!?|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
密室で本物の虎から逃げ回る!これぞ裏ライフ・オブ・パイ!?

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密室で本物の虎から逃げ回る!これぞ裏ライフ・オブ・パイ!?

少年が獰猛なトラと小さな救命ボートでサバイバル生活をする様を美しい映像で描き出した『ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日』(公開中)。劇中に登場するベンガルトラは、最先端の高度な技術で生み出されたCGだが、まるで本物のようなリアルな動きに、映像技術のすごさを実感した人も多いだろう。

そんな、第85回アカデミー賞で視覚効果賞を含む11部門にノミネートされたのも納得の仕上がりな作品がある一方で、何と全編で本物の虎を使った衝撃の密室パニックスリラーが登場した。それが2月23日(土)より公開される『バーニング・ブライト』だ。

映画の主人公は、母を亡くし、一人で弟の面倒を見ながら暮らしてきたヒロインのケリー。彼女の継父が母の残した預金を使い込み、サファリパークを開業するために虎を購入したことがきっかけで事件が起こる。超大型ハリケーンが襲来するため、扉と窓を塞がれ、密室となった家の中に虎の檻を放置し、継父が外出してしまうのだ。ケリーが目覚た家の中では、飢えた虎が獲物を探して徘徊しており、閉じ込められた彼女は弟を守りながら生き残るために奮闘する。

本作の見どころは、何と言ってもCGを一切使っていない点だろう。無謀にも本物のシベリアンタイガー3匹を使って撮影を敢行しただけあって、ダクトの中や、ベッドの下に身を隠しているすぐ脇をトラが通り過ぎる緊迫感満点のシーンはもちろん、家の階段や廊下を歩いている姿だけでも迫力満点だ。本物にしか出せないリアリティがあり、虎に襲われる恐怖が伝わってくる仕上がりになっている。

この手の映画によくある、本物を別カットで差し込んだぬるさもなく、スタッフの本気度が感じられる。『ライフ・オブ・パイ』とは、もちろん方向性も予算も違う作品だが、これはこれで野生の迫力に圧倒されてしまうこと間違いなし。是非とも一味違った本物のすごさを感じて取ってもらいたい。【トライワークス】

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