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『ゼロ・ダーク・サーティ』メイキングやインタビューなど特別映像公開

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『ゼロ・ダーク・サーティ』メイキングやインタビューなど特別映像公開

キャスリン・ビグロー監督×ジェシカ・チャステイン主演で、CIAによるビンラディン追跡劇の裏側を描き出した『ゼロ・ダーク・サーティ』(公開中)。本作のメイキングシーンやキャストへのインタビューを収めた特別映像が公開された。

本映像で語られるとおり、本作は10年にわたるビンラディンの追跡劇であり、CIAに与えられた任務の重大さを克明に描いた作品だ。今まで一切明かされていなかった2003年アメリカ同時多発テロ事件の首謀者ビンラディンが捕縛・殺害されるまでの経緯を赤裸々に描き出している。

本作の衝撃の内容とは、最先端技術による情報収集、過激な拷問、頭脳で闘うスパイ活動、法外な賄賂、そしてシールズ隊員による作戦、さらにビンラディン追跡チームの中心人物が若き女性CIA分析官であったということだ。主人公の女性CIA分析官マヤを演じたジェシカ・チャステインは「CIA諜報員として生きるのはどんなことなのか、それがわかるわ」と断言。本作は、政治映画ではなく、任務のために命をささげた人間の物語なのである。

タイトルの意味は軍事用語で「0時半」。これは、ビンラディン殺害に至った作戦の決行時間であると共に、「10年間、闇に隠されてきた任務への比喩でもある」と脚本家のマーク・ボールは明かす。ビンラディンという一人の男を探し出すまでの10年にようやくピリオドが打たれた時間でもあるのだ。

世界をまたぐ膨大なインタビューから生まれた真実の物語をサスペンスとして完成させたのは、オスカー監督のキャスリン・ビグロー。爆発物処理班の隊員たちの心境をリアルに描いた前作『ハート・ロッカー』(10)で第82回アカデミー監督賞を受賞している。本作でも「リアルさが不可欠だった。生々しい作品にしたくて、撮影には手持ちカメラを使ったの。それにキャストたちの素晴らしい演技のおかげで、それぞれの人物の真の姿を描けたわ」と、とにかくリアルさにこだわったという。「キャスリンの魅力は女性監督らしからぬ男くさい作品を撮るところだ」「彼女だから撮れた作品よ」とキャストからの監督に対する尊敬の念は強く、物議を醸している本作ではあるが、ビンラディン殺害からわずか1年半で完璧と言われるまでに仕上げた彼女の才能は、世界中が認めざるをえないだろう。

本作公開後、劇場には40代以上の男性客を中心に集客しながらも、女性主人公の物語ということで30代のカップルや女性のグループなども多く来場し、SNSやWEBのクチコミサイトでは「綿密なリサ-チによる脚本が素晴らしくてドキドキした」「社会性とエンタテインメントのミックス具合が絶妙」「前評判に違わぬ傑作」など満足度の高いコメントが寄せられている。「ものすごい臨場感だ」「間違いなく衝撃作!」「撮影は過酷だったけどキャリアに残る傑作よ」とキャストも太鼓判を押す本作を、是非とも劇場で体感してもらいたい。【Movie Walker】


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