柴咲コウ「ひとり分にカットされた野菜を買うのが物悲しい」|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
柴咲コウ「ひとり分にカットされた野菜を買うのが物悲しい」

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柴咲コウ「ひとり分にカットされた野菜を買うのが物悲しい」

益田ミリの4コマ漫画の映画化作品『すーちゃん まいちゃん さわ子さん』の初日舞台挨拶が、3月2日に新宿ピカデリーで開催。柴咲コウ、真木よう子、寺島しのぶ、染谷将太、井浦新、御法川修監督が登壇。柴咲は「この映画は、去年の自分の体調やバイオリズムと近いところにあって、癒されながら撮影できたひとときでした。その穏やかな気持が映画にきちんと反映されている気がします」と挨拶をした。

本作への思い入れは深いという柴咲。「脚本も原作も素敵。また、人間の本質を描くものを私はあまり見たことがなかったので、興味を引かれました。私は、歌詞も書くので、自分の心を見つめている方だと思っていたけど、都合良く見ていたんだなと。もっと深く自分を見つめたいと思いました」。また、共感したシーンに「妊娠したまいちゃんと会った後、ひとりで帰るすーちゃん。ひとり分にカットされた野菜を買うところなど、物悲しさがあるなと思いました」と語った。

真木は、まいちゃん役について「結婚して出産する。一番、環境の変化が大きい役。そういう変化を出そうとしました」と言うと、寺島はさわ子さん役について「女優人生でここまで柔らかい役はもう来ないんじゃないだろかと。なんて心が豊かになるんだろう、クセになりそうなくらいでした」と感想を述べた。

それぞれがとても充実感あふれる表情を見せていた『すーちゃん まいちゃん さわ子さん』のチームの舞台挨拶。30代の女性の不器用な恋や仕事、人生の不安やもやもやを投影した本作は、少しビターな内容だが、見終わった後は、春風のように爽やかな感動が吹き抜ける。【取材・文/山崎伸子】

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