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綾野剛、黒木華ら『シャニダールの花』女優陣から“変態”呼ばわり

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綾野剛、黒木華ら『シャニダールの花』女優陣から“変態”呼ばわり

綾野剛と黒木華がダブル主演を務める『シャニダールの花』(7月20日公開)の完成披露試写会が4月18日にヒューマントラストシネマ渋谷で開催され、綾野と黒木をはじめ、刈谷友衣子、伊藤歩、石井岳龍監督が登壇。綾野は「一緒に狂ってもらえたら嬉しい。この作品の賛否を受け止める自信があります」と力強く語った。

本作の舞台は国家機密の研究が進められるシャニダール研究所。選ばれし少女たちだけの胸に咲く謎の花“シャニダールの花”の研究に追われる、植物学者の青年とアシスタントの女性の恋と運命を描く。石井監督のオリジナル脚本で、改名前の石井聰亙の時代から7年間にわたって温めて続けた入魂の1作だ。

石井監督は「花の映画を作りたいと考えていて。紆余曲折があって何度も挫折した。良い作品になって感無量です」と笑顔を見せた。さらに「理想的なキャスティングになった」と胸を張り、「綾野くんは元々、気になっていた俳優さん。内に葛藤を秘めた役柄を乗り移ったかのように演じてくれた」と綾野の演技を絶賛。黒木に関しても「ピュアですっぴんの魅力がある。古典的な美しさと芯の強さを持った女優さん。今の日本にこんな女優さんがいたのかと驚いた」と魅力的なキャストとの出会いに感謝しきりだった。

かねてより石井監督のファンだったという綾野は「石井監督とご一緒できることがファンタジー。役者のやりたいことを真摯に受け止めてくれた。『とにかく狂いましょう』と話していた」と石井ワールドを大いに楽しんだ様子だ。女優陣に囲まれた撮影に関しては「皆さん、狂っていました」とコメント。続けて「黒木さんは美しさと毒を兼ね備えた人。伊藤さんは本当の意味で天然の人。衝撃でシビれました(笑)。皆さん変態だし、翻弄されました」と振り返った。

すると隣で聞いていた黒木は、「綾野さんは自分で変態じゃないと思っているんですか?」と綾野の顔をのぞきこみ、「綾野さんは変な人です。翻弄されたとおっしゃっていますが、自らそこに落ちて行っている。褒めているんですよ(笑)。だからこそ、花の生えた狂った世界に自然にいられる。すごく刺激になりました」とにっこり。伊藤も「綾野さんが一番、花っぽいと思う。どこにいても自分の香りを放っている。変態だなと思います」と綾野を評し、これには綾野も「どういう落とし方だよ!」と苦笑い。会場の笑いを誘っていた。【取材・文/成田おり枝】

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