『図書館戦争』の福士蒼汰「岡田准一さんみたいな役者になりたい」|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
『図書館戦争』の福士蒼汰「岡田准一さんみたいな役者になりたい」

インタビュー

『図書館戦争』の福士蒼汰「岡田准一さんみたいな役者になりたい」

「仮面ライダー フォーゼ」に続き、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」でもお茶の間の人気を獲得し、2013年は大きく飛躍する年となりそうな若手スター、福士蒼汰。彼の映画最新作は、岡田准一、榮倉奈々出演の『図書館戦争』(4月27日公開)だが、183cmの長身でりりしい戦闘服をまとった役どころは、女性ファンをよりいっそう増やしそうな予感がする。岡田や榮倉ら豪華な布陣のなかで、清々しい個性を発揮した福士蒼汰にインタビュー。アクションが大好きな彼は岡田と共演し、かなり心酔したようだ。

有川浩の同名人気小説を映画化した『図書館戦争』は、武力による検閲から本を守る防衛組織・図書隊が活躍するパラレルワールドを描く物語。『GANTZ』(11)の佐藤信介監督が、ラブストーリーや友情のドラマを盛り込んだアクション大作に仕上げた。福士が演じたのは、精鋭の図書特殊部隊の堂上篤(岡田准一)の部下で、ヒロイン笠原郁(榮倉奈々)の同僚・手塚光役だ。現在、19歳の彼は、年上の先輩俳優たちと共演するということで、相当プレッシャーを感じたそうだが「現場では一人だけ10代だったので、優しくしてもらいました」と笑みを浮かべた。

演じた手塚は、優秀で自信家だが、空気を読めないところがあり、どこかチャーミングだ。「手塚はすごいエリートで、自分よりも年が高めの設定だったので、最初は戸惑い、不安も感じました。でも、脚本や小説を読み込み、アニメ版も見て役作りをしていくうちに、手塚って可愛いなとも思い始めました。最初は郁のことを見下していたのに、ある戦闘で彼女を見直し、『提案がある。俺と付き合わないか?』と、いきなり切り出すんです。頭の回路が直球で、素直ですよね。その提案の仕方も、すごく手塚にマッチしていました(笑)」。

郁役の榮倉奈々についての印象も聞いてみた。「すらりと身長が高いし、綺麗な方だと思いましたが、中身は気さくで可愛らしい方でした。北九州ロケの時にはご飯に連れて行ってくださったりして、本当にフレンドリーでナチュラルな方でした」。

教官・堂上役の岡田については、「現場で一番年下の僕に対して、すごく気を遣ってくださいました。会見の時も可愛いと言ってくれたり、格闘技をやられているので、手ほどきをしてくれたりして。岡田さんのアクションは本当に格好良かったです。僕は以前から『仮面ライダーフォーゼ』を通してアクションに興味を持っていたので、今回すごく刺激を受けました。自分も岡田さんみたいな役者になりたいと思っています」。

岡田から影響を受けたのは、アクションだけではない。「現場の雰囲気作りや、役に向き合うストイックさも見習いたいと思いました。岡田さんは忙しいなかで、タスクフォース(図書特殊部隊)の皆さんと密にコミュニケーションを取り合って、芝居も一緒にしていたし。一人、一人にもっとキャラクターをつけていこうと言っていたのも岡田さんでした。主役として、座長としてみんなをまとめる力が素晴らしかったです」。

岡田を手放しで絶賛する福士だが、今回の共演で意外な発見もあったようだ。「意外とシャイな方なのかなと。僕にすごく話しかけてくれるんですが、目をしっかり見る感じではなく、目を逸らしながら話すんです。そういう岡田さんを見て、可愛いなとも思ったりしました(笑)」。

『図書館戦争』への思い入れは強い。 「手塚役もストーリーもすごく好きですし、アクションもできたし、出会いもあったし、僕にとっては大きな作品となりました。出演させてもらったことに感謝して、今後も緊張感を忘れずにやっていきたいと思いました」。

本作の後も主演映画『江ノ島プリズム』(夏公開)が待機中だ。順風満帆なキャリアを歩んでいるが、これまでに俳優として大きな壁などはなかったのか?と尋ねると、「今のところはないです」と屈託のない笑顔を見せる。「ポジティブなので、たとえ壁があっても、そう思わないタイプなのかもしれません。他の人が壁と思っても、僕は身長が高いから、壁じゃなかったりして(笑)。とにかく今は演技が楽しくて、何でも挑戦して、経験値にしたいです」。

恵まれたルックスと謙虚さに、人懐っこい愛されキャラが備わった彼は最強だ。2013年は福士蒼汰から目が離せない。【取材・文/山崎伸子】

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