平野綾のセクシー演技に山寺宏一もうっとり!?豪華吹替陣『10人の泥棒たち』を語る|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
平野綾のセクシー演技に山寺宏一もうっとり!?豪華吹替陣『10人の泥棒たち』を語る

インタビュー

平野綾のセクシー演技に山寺宏一もうっとり!?豪華吹替陣『10人の泥棒たち』を語る

韓国映画史上最高の観客動員数を6年ぶりに更新し、歴代1位を獲得。アジア全域でもヒットを飛ばした『10人の泥棒たち』(6月22日公開)が、いよいよ日本に上陸する。世界に1つしかない幻のダイヤモンドをめぐって、集められた10人の泥棒たちが強奪戦を繰り広げる本作。ゴージャスな盗みのテクニックが見どころだが、吹替版のキャストにも、山寺宏一、朴ロ美、平野綾、小山力也と、実にゴージャスな声優陣が顔をそろえた。そこで収録を終えた4人を直撃!

泥棒たちが挑む計画は、どんでん返し連続のドラマに発展。生身のライブアクション、泥棒たちの恋愛模様など、見応えもたっぷりだ。実力派声優陣が、クールで個性豊かな泥棒たちの魅力を最大限に引き出している。

山寺が吹替を演じるのは、強奪作戦の首謀者マカオ・パクだ。山寺は「マカオ・パクは、一見クールだけれど、ペプシという女性との恋愛もあって。感情的な部分が見え隠れするところが面白い役ですね」と笑顔を見せる。ペプシ役を担当した朴は、「そうですよね。マカオ・パクとペプシの過去も物語の核になってくる。ペプシって、芯は強いんだけれど、悲しみや弱さも抱えた女性。特に、アラサーやアラフォー世代の女性たちの胸にはヒットするんじゃないかな」と答え、「味わい深い役」とペプシ役に心を寄せた。

小山は「10人の泥棒たち、みんなそれぞれ格好良いんですよ。『オーシャンズ11』や『ルパン三世』のようで、ユニークでセクシー」と、泥棒たちのカラフルな魅力をアピールしてくれた。小山が演じるのは、小心者のガンマン・アンドリューだ。「僕の演じたアンドリューだけは、『格好良いか?』という感じなんです(笑)。僕も小心者なので、そこを拠り所に演じて。ノリの良い役なので、ノリを活かすようにしました。アンドリューは、物語の良いアクセントになっていると思いますよ」と、ムードメーカー的なアンドリュー役とは相性も抜群のようだ。

ロープ使いの達人で、色香も武器とするセクシーなイェニコール役に声を当てたのが、平野だ。平野は「(『ルパン三世』の)不二子ちゃんみたいな感じの役(笑)」と役柄を分析。続けて、「普段はお芝居のなかでも、なかなか男性を誘惑することってないですよね。イェニコール役の女優チョン・ジヒョンさんがかなりセクシーだったので、負けないように頑張りました!」と、セクシーな役柄を大いに楽しんだという。

そこで、セクシーさを表現するために気を付けたことを聞いてみると、こう明かしてくれた。「『とにかく品をなくして』と言われて。品があると、普通のお嬢様になってしまってつまらない。セクシー以外にも、いきなり激情して怒る場面もあるので、難しかったですね」。すると、山寺も「イェニコールが、捕まりそうになった時に見せるしたたかさ!あれは、最高だよね。僕はあのシーンが大好きで。何度も見ちゃいましたよ(笑)」とお茶目に語ってくれた。

山寺は、これまでにエディ・マーフィーやジム・キャリーなど、数多くの海外俳優の吹替を担当してきたが、意外にも韓国映画の吹替は、今回が初めてだという。山寺は「普段は英語の吹替が多いので、韓国語のニュアンスをつかむまでは、迷いがありましたね。しかも、マカオ・パクという人が、感情をあまり表情に出さない役で。棒読みになってもいけないし、そのなかでマカオ・パクの魅力を出すのが難しかった」と述懐。朴も「ブレスが難しいんですよね。韓国語では疑問形で聞こえるのに、日本語のセリフとしては断定形だったりする。私も、初めのうちは悩みがありました」と、ベテラン声優にも韓国語吹替に対する苦労があったようだ。

「韓国語の吹替は不思議な感覚だったが、作品にぐっと入り込むうちに気にならなくなった」と山寺。最後には「泥棒って、何かの役を演じているようなものなんですよね。泥棒たちみんな、良い役者だったもんね!この映画の吹替版は、俳優さんが泥棒役を演じて、泥棒たちも演技でお互いをだまし合って、さらに僕らがその声を演じるという、三重構造になっているわけで。そこがまた面白いですよね」とうなずく。さらには「僕らも良い泥棒になれるかな?でも、僕らがやって良いのは恋泥棒くらいだよね!」と朴、平野、小山と顔を見合わせ、全員で笑顔を弾けさせた。

実写であれ、アニメであれ、どんな役柄でも、個性と魂を吹き込んでみせるパワー。そして、いつまでも新たなチャレンジを楽しもうとする熱意があふれ出す。スピーディーでスリリングな展開のなかに、大人の悲哀までを描き出す『10人の泥棒たち』。泥棒たちの魅力と共に、声優陣のパワーにも心を奪われそうだ。

最後にこの4人以外の吹き替え声優陣も入れておこう。4人の他、韓国チームのボスのポパイ役を平田広明、中国チームのボスのチェン役を石塚運昇、熟練の演技派ガム役を小山茉美、純情な新入りザンパノ役を野島健児、天性の金庫破りジュリー役を小松由佳、クールなガンマンのジョニー役を中井和哉が吹替を務めている。【取材・文/成田おり枝】

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