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福山雅治主演『そして父になる』、トロント国際映画祭で観客が絶賛

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福山雅治主演『そして父になる』、トロント国際映画祭で観客が絶賛

第38回トロント国際映画祭のスペシャル・プレゼンテーション部門にて出品された福山雅治主演『そして父になる』が、現地時間9月7日(土)に正式上映が行われ、是枝裕和監督が参加した。

7日(土)16時半からのWinter Garden Thatreでの北米プレミアは早々にソールドアウト、960席が満席に。オスカー前哨戦が始まる場所ともいわれる本映画祭は、目の肥えた観客が集まることでも知られるが、公式上映を観終えた観客からは「素晴らしかった」「とてもエモーショナルな作品」「10点満点中10点だ」など絶賛の声が相次ぎ、北米公開へはずみとなった。

映画『そして父になる』は、“子どもの取り違え”という衝撃的な出来事をモチーフに、家族の愛や絆、葛藤を描くヒューマンドラマ。今年5月に行われた第66回カンヌ国際映画祭では審査員賞を受賞し、海外の観客からも共感を呼んでいる。

上映後、観客から監督への質疑応答で、『誰も知らない』(04)からの心境の変化を聞かれた是枝監督は「両親が亡くなったことと、自分に子どもができたことが大きい」と回答。

なぜ娘でなく息子、なぜ母でなく父を描いたのか?という質問には、「取り違えはテーマではなくきっかけであり、何をもって父親になれるのか、子どもとの繋がりは何か自分自身への問いかけがあった。日本には古い男性家系の考え方が残っているので、父と息子にすることで、血なのか時間なのかという問いを明確に描きたかった」とコメントした。

また、ジャングルジムが多用されているが意味はあるか?と演出部分についても質問があがり、その点については監督はジャングルジムが好きだからというシンプルな理由をあげているが、観客の本作に対する関心の高さが伺えた。

映画『そして父になる』は9月24日(火)~27日(金)に全国先行上映、9月28日(土)より全国公開となる。【Movie Walker】

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