トム・ハンクス、糖尿病はオスカーの代償だった?|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
トム・ハンクス、糖尿病はオスカーの代償だった?

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トム・ハンクス、糖尿病はオスカーの代償だった?

10月11日から全米公開されるポール・グリーングラスが監督を務めたトム・ハンクス久々の主演作『キャプテン・フィリップス』(11月29日日本公開)。同作のプロモーションのために出演した米TVのトーク番組「デヴィッド・レターマン・ショウ」で、トムが自ら糖尿病を患っていることを激白して世間に衝撃を与えたが、どうやら過激な役作りが大きな要因となっていたらしい。

36歳ごろから高血糖状態が続いていたというトムは、最近医師から、「あなたは2型糖尿病です。高校時代と同じくらいの体重にすれば、問題ありません」と言われたそうだが、トムの高校時代の体重は43.5キロだったため、「それは不可能だ」と答えたことを明らかにした。

トムの糖尿病は、ハル・ベリーやチャカ・カーンなどと同じタイプ2型で、肝臓のインスリンの働きが働きが低下して発症するもので、インスリン注射が必要な1型とは異なり、過激なダイエットや肥満などが大きな原因になるのだという。

トムは、これまで役作りのために、『プリティ・リーグ』(92)でコーチのジミー・ドゥーガンを演じるために30ポンド(約13.5キロ)増量し、『キャスト・アウェイ』(00)では225ポンドから170ポンドと55ポンド(約25キロ)も減量しているが、「役作りのために体重を激減させたり急激に増やしたりすることが、一因になるみたいだね。太るのにはジャンクフードをたくさん食べて運動しないわけだし、痩せた後に体重を戻す時も、結局同じことをするからね。『プリティ・リーグ』で体重を増やした後、(アカデミー賞主演男優賞を受賞した)『フィラデルフィア』(93)で減量したのも原因かもしれないね」

「役作りのために体重を増減させたいろんな役者たちと話してきたけれど、ひざや腰に来たりして体調が元通りに完璧に戻った例なんて聞いたことがないよ。皆、『2度とやりたくない』っていうね。僕はもう57歳、そんなことはもっと若い人たちのやることだよ」とロンドンのプレミアでのインタビューの際に語ったとデイリー・メール紙が伝えている。

しかしトムは、「誰だって年を取ればいろいろ出てくるよ。ある程度は遺伝的なものもあるだろうし、コレステロールとか他は問題ないんだ。たまたま血液のタイプとライフスタイルのせいでそうなったけど、いい食事をとってエクササイズをしてるし、いい医師にも恵まれたから別に心配をしていないよ。個人によって状況は違うし、他の役者にアドバイスはしないよ」と語り、健康であることを強調している。

体重の増減で過激な役作りする役者には、かつてはロバート・デ・ニーロ、ラッセル・クロウやクリスチャン・ベール、ヒュー・ジャックマンがいたが、つい先日も、マシュー・マコノヒーやアン・ハサウェイの身体の異変が報じられており、役者も命がけで演じる時代になってきた。トムの発言で、このような流れが変わるのか。今後の役者たちの動向に注目だ。【NY在住/JUNKO】

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