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福山雅治、“父”になってほしいというファンの願いをかなえる!?

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福山雅治、“父”になってほしいというファンの願いをかなえる!?

9月28日に公開され、現在大ヒット中の 『そして父になる』の舞台挨拶が、10月28日に新宿ピカデリーで開催。是枝監督が「今日はスペシャルサプライズゲストをお呼びしてます」と福山を呼び込むと、会場は黄色い歓声に包まれた。福山雅治のサプライズ登場に感激したファンの1人が「大好きです。(役柄同様に)いつか本当のお父さんになってほしい」と訴えかけると、福山は「はい。ありがとうございます」と笑顔で答えた。

子どもの取り違えを描いた本作で、福山はその親である主人公のエリートサラリーマン・良多役を演じた。観客に「ラストシーンでは、優しい父親の顔になっていた」と言われた福山は、「元々、自分はいろんなことができる人ではない。やはり子供たちに導かれていった作品で、意図してこうしようと演じたのではではなく、子供たちや監督に引き出されました。能動的ってよりは受動的だった」と撮影を振り返った。

福山は同シーンについて「テイク1で図らずしも号泣してしまった。コントロールできなくて。自分でもびっくりのシーンでした」とも告白。また、福山が「僕はその時の現場で反応するタイプ。違う日に撮ったらまた違うものになる」と言うと、是枝監督もうなずきながら「僕も現場で反応して動いてくれる方の方がやりやすいです」と語り、現場で福山の表情を見て、要所要所でシーンやセリフを急遽変更したことを説明した。

最後に、是枝監督は本作について、「たくさんの方に見ていただいている幸せな映画です。11月からまた海外を巡りますが、またチャンスがあれば、みなさんとお話する機会があれば」とアピール。福山も「何度見ても、その日の自分の感情によって受け止め方が変わる、生き物のような映画。僕も10年、20年、何度も見ていく映画になると思います」と力強く締めくくった。

『そして父になる』は、第66回カンヌ国際映画祭の審査員賞受賞をはじめ、第61回サン・セバスチャン映画祭、第32回バンクーバー映画祭で観客賞を受賞するなど、海外の映画祭での評価も非常に高い。公開されてから1か月、累計動員数は約230万人となっているが、今後まだまだ動員を伸ばしそうだ。【取材・文/山崎伸子】

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