イ・ビョンホン、ブルース・ウィリスと2度目の競演を喜びつつ、俺様ルールにびっくり!|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
イ・ビョンホン、ブルース・ウィリスと2度目の競演を喜びつつ、俺様ルールにびっくり!

インタビュー

イ・ビョンホン、ブルース・ウィリスと2度目の競演を喜びつつ、俺様ルールにびっくり!

ブルース・ウィリス主演の痛快アクション映画『REDリターンズ』(11月30日公開)のキャンペーンで来日したイ・ビョンホンにインタビュー。前作『REDレッド』(10)の大ファンで、『G.I.ジョー バック2リベンジ』(13)に続いて、ブルースと共演したイ・ビョンホンは、「出演できて本当に光栄だった」と笑顔を見せる。また、現場では、ブルースの“ゴッド”ぶりに改めて驚かされたそうだ。

“RED”とは、CIAを引退した超一流のスパイチームのコードネーム:RED―Retired Extremely Dangerous(引退した・超・危険人物)のこと。フランク(ブルース・ウィリス)たちは、諸事情で現役復帰し、今回も巨大組織に立ち向かう。ブルース、ジョン・マルコヴィッチ、ヘレン・ミレン、メアリー=ルイーズ・パーカーが前作から続投し、新たにイ・ビョンホンの他、アンソニー・ホプキンス、キャサリン・ゼタ=ジョーンズら2大オスカー俳優も参戦した。

彼は、オファーを受けた時「飛び跳ねるくらい、うれしかった」と言う。「子供の頃から、自分にとってヒーローのように思っていた俳優さんたちと、素晴らしい作品で共演できるなんて最高だよ」。2回目の共演となったブルースは、会う度に歓待してくれたと話す。「とにかく彼は、僕に優しく親切にしてくれるんだ。この前も、アカデミー賞関連のパーティで偶然お会いして、そこでも自分に気を遣ってくださった」。

イ・ビョンホンが演じたのは、フランクが“史上最強の殺し屋”と認める、ハン・チョバイ役。フランクと過去に深い因縁を持つ役柄のため、彼と一戦を交えるシーンも何度かある。「設定としては、ハンがフランクを苦しめるという大筋があり、3回くらいブルースさんとのアクションシーンがあったんだが、彼が内容を変更してしまうんだ。脚本には、毎回ハンがフランクを苦しめるという描写になっているのに、現場に行くと、ブルースさんが『いや、ここはこうしよう。僕はこうするから君はこうしてね』と、どんどん変えていく。本当はハンがフランクを殴るはずなのに、なぜかフランクがハンを殴るシーンが多めになったりしたよ」。

そうなると、周りのスタッフも大変である。「ブルースさんは、専用のメイクさんがいて、僕の場合は、映画のメイクの方が担当してくれたんですが、変更後は僕が血だらけのメイクになっていく。でも、ブルースさんはちょっと傷ができた程度。ひとしきり、アクションシーンを終えると、自分は重症を負い、ブルースさんは軽傷で済んだという流れになっていた(苦笑)。フランクがハンに降伏するというシーンもいつのまにか逆になっていたし。やっぱり彼は、大物アクションスターだけに、勝ちたいと思う欲があるのかもしれない」。

さすがは、向かう所、敵なしのブルース。現場では鶴の一声で全てが変わる“俺様ルール”があったようだ。「ハリウッドは時間を重要視するので、きちんと準備をした通りに進むことが多い。特にアクションは段取りがあるので、その都度、現場で大きなことを変えるのはなかなか難しい。でも、ブルースさんだけは例外だった。監督や有名なプロデューサーでさえ、ブルースさんが現れるとみんな緊張するのがわかる。さすがは大御所だなと、肌で感じました。彼のひと言で、いろんなことが変わり、本当にびっくりしましたし、やっぱりすごい力を持った俳優さんだなと実感しました」。

最後に、本作について、イ・ビョンホンがこうアピール。「僕自身、自分が出演していながらも、素晴らしい方々と共演できていることが信じられない思いだった。ユーモアやアクションは、本当に100%面白いです」。今や世界を股にかけるワールドワイドなスターとなったイ・ビョンホン。本作でも、ハリウッドのビッグネームと肩を並べ、スターらしいオーラを発揮しているので乞うご期待!【取材・文/山崎伸子】

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