吉永小百合と初共演に恐縮の阿部寛。笑福亭鶴瓶はタモリに自慢|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
吉永小百合と初共演に恐縮の阿部寛。笑福亭鶴瓶はタモリに自慢

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吉永小百合と初共演に恐縮の阿部寛。笑福亭鶴瓶はタモリに自慢

吉永小百合主演、『八日目の蝉』(11)の成島出監督作『ふしぎな岬の物語』(2014年秋公開)の製作発表記者会見が12月18日に帝国ホテルで開催された。会見では、本作の主演と初のプロデューサーを務めた吉永と成島監督が、キャストの阿部寛、笑福亭鶴瓶を紹介し、共に登壇。竹内結子はスケジュールの都合で欠席となったが、本作への熱い思いをメッセージに託した。

『ふしぎな岬の物語』は、房総半島にある実在の喫茶店をモチーフにした、森沢明夫の「虹の岬の喫茶店」の映画化作品。吉永は、本作の店主役に扮し、喫茶店を訪れるいろんな人々と交流していく。吉永は初めてのプロデュースに「企画という立場で、大変緊張しております」と、紅潮しながら挨拶。

吉永から、「非常にナイーブな役。阿部さんしかいませんということでお願いしました」と紹介された阿部は、「事務所の大先輩だった吉永さんとお仕事をさせていただくということで、非常に光栄です。全勢力を注いでやっていきたいと思っております」と恐縮顔。吉永は、阿部を「すごくストイックな役作りをされる」と絶賛した。阿部は今回の役作りについて、『男はつらいよ』の寅さん の初期、『カッコーの巣の上で』(62)のジャック・ニコルソン、石立鉄男というヒントをもらったようで、少し困惑しつつも「今までにない役なので燃えます」とやる気を見せた。

また、『母べえ』(08)『おとうと』(10)に続いて吉永と共演することになった鶴瓶は、吉永扮する悦子と深い交流を持つ役柄だ。鶴瓶が「タモリさんに、(吉永さんから)すごく愛される役だと言ったら、『あの役は元々、僕が来てた。でも、『いいとも』が終わるので忙しいと、お断りしたんだ』と勝ち誇ったように言ってました」とジョークを飛ばすと、吉永は「すみません。タモリさん」と申し訳なさそうにコメント。鶴瓶は吉永からオファーの手紙をもらったそうで「お手紙は家宝にしたい」と自慢した。

登壇できなかった竹内からの手紙は、成島監督が代読。「今回、吉永小百合さんと同じ作品に出演できる!私にとって大きな事件であり、非常に思いがけない幸運でもあります」と、出演に大喜びした内容となっていた。成島監督も、吉永の印象について「吉永さんと今回ご一緒する時間が長かったのですが、人柄と映画に対する思いは、想像よりもはるかに素晴らしいことに感動しました」と感激の弁。2014年秋公開予定の本作。どんな映画が完成するのか、今から楽しみである。【取材・文/山崎伸子】

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