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2013年、大豊作だった飛行機映画を総ざらい!

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2013年、大豊作だった飛行機映画を総ざらい!

2013年は、飛行機をモチーフにしたバラエティあふれるエンタテインメント作品が豊作の年となった。今年度、年間総合ランキングで興行収入第1位をマークした宮崎駿監督作『風立ちぬ』は、現在119億円を上げ(12月15日時点)、第71回ゴールデングローブ賞外国語映画賞にノミネートされたことでも再度勢いづき、さらに数字を伸ばしそうだ。そんな中、今年の最後を締めくくる飛行機映画の話題作2本が、12月21日の同日に封切られた。1本は、ディズニーの『プレーンズ』、もう1本は、岡田准一主演の『永遠の0』である。

『プレーンズ』は、直球のタイトルが示すとおり、飛行機が主人公という、飛行機好き垂涎の娯楽大作だ。『カーズ』(06)の世界観にインスパイアされた本作の主人公は、飛行機なのに高所恐怖症だというイケてない農薬散布機のダスティ。彼が、世界最速のレーサーになることを夢見て大奮闘するという、ワクワクするようなアメリカンドリームを描いた映画だ。おすすめは3D版!特に、世界最高峰のヒマラヤ山脈の合間を瞬速で飛ぶシーンは、アドレナリン噴出ものだ。

そして、『風立ちぬ』の追い風を受け、再び零戦をモチーフにした感動作が、百田尚樹の同名ベストセラー小説の映画化作品『永遠の0』だ。メガホンを取ったのは、良質の人間ドラマと、最先端のVFXを駆使した映像に定評がある『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズの山崎貴監督。岡田准一、三浦春馬、井上真央ら人気実力を兼ね備えたキャスト陣が味わい深い演技を見せ、多くの人々から涙をしぼり取りそう。

また、映画では、他にもデンゼル・ワシントンが第85回アカデミー賞で主演男優賞にノミネートされた主演作『フライト』や、終戦直後、佐渡島に不時着したイギリス軍輸送機の乗組員と島民たちとの友情を描いた『飛べ!ダコタ』なども公開。タイ発の絶叫系パニックホラー『ゴースト・フライト407便』なんていうキワモノ映画もあった。

映画だけではない、ドラマでも、空や空港を舞台にした快作が大放出。伊藤淳史主演の「あぽやん ~走る国際空港」、新垣結衣主演の「空飛ぶ広報室」、堀北真希主演の「ミス・パイロット」と、いろんな切り口のドラマがオンエアされて話題を呼んだ。

これらのラインナップを見ると、飛行機映画というのは2013年を代表するキラーコンテンツの1つだったと言える。やはり人間は、大空そのものに憧れを抱き、空を飛ぶ飛行機に夢やロマンを感じるのだろうか。お正月映画『プレーンズ』、『永遠の0』は、そういった飛行機をフィーチャーしつつも、見終わった後、感動で胸を揺さぶられるというおすすめの2本。両作とも、是非、大スクリーンで体感してほしい!【文/山崎伸子】

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