愛も裸も取り繕う必要なし!?これがアラカン女性のリアルな姿!|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
愛も裸も取り繕う必要なし!?これがアラカン女性のリアルな姿!

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愛も裸も取り繕う必要なし!?これがアラカン女性のリアルな姿!

子育て、離婚、更年期を通過し、なおも人生を謳歌する58歳の熟年女性の姿を赤裸々に映し出したヒューマンドラマ『グロリアの青春』(3月1日公開)。行きつけの店で出会った年上の元海軍将校ロドルフォとの恋愛を軸に、アラカン(60歳前後)世代のリアルなヒロイン・グロリアの悲喜こもごもが、切なくもユーモラスに描かれる。

主人公のグロリアは、60歳を目前にしながらも洒落たファッションに身を包み、女ざかりを楽しんでいる独身のキャリア・ウーマン。酒もタバコも“一夜の恋”も嗜む彼女は、セックスに対しても歳相応の体をさらけ出し、臆することなくぶつかっていく。そんな身も心も露わにする等身大のヒロインを演じたのは、チリ出身のベテラン女優パウリーナ・ガルシア。“ラテンアメリカのメリル・ストリープ”とも称される彼女は、本作で第63回ベルリン国際映画祭の銀熊賞を受賞している。

パウリーナ・ガルシアは大胆なフルヌードシーンについて「正直、この年齢になると洋服を脱ぐ場面やベットシーンはとても難しいものでしたが、監督は『20、30代ではないのだから、それを取り繕う必要はない』と、私の不安を取り去ってくれました」と明かし、また「60代にさしかったグロリアの目の前にあるものは老い。社会からはもうそろそろ落ち着いて、人生の秋を生きていると思われていますが、彼女は60代を新たな春にしたいと思っている女性なのです」と、ヒロインの魅力を語っている。

“人生にもうひと花咲かせよう”とひたむきに突き進むグロリアを、誰でも世代を超えて身近に感じられるはず。特に、彼女が孤独を振り切るようにダンスやサークル活動に熱中したり、車の中で1人熱唱する姿は、胸を熱くさせるものがある。独身女性の奮闘する姿が共感を呼んだ『ブリジット・ジョーンズの日記』(01)と、熟年恋愛を爽やかに綴った『恋愛適齢期』(03)の魅力をミックスさせたような、リアルでポジティブなこの物語を見れば、きっと誰もが元気づけられるはずだ。【トライワークス】

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