主演のトム・クルーズも太鼓判!桜坂洋のSF小説がハリウッドで映画化|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
主演のトム・クルーズも太鼓判!桜坂洋のSF小説がハリウッドで映画化

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主演のトム・クルーズも太鼓判!桜坂洋のSF小説がハリウッドで映画化

トム・クルーズの最新主演SF映画『オール・ユー・ニード・イズ・キル』(7月4日公開)の特別フッテージ上映と、プレゼンテーションが、3月13日にユナイテッドシネマ豊洲で開催。来日したダグ・リーマン監督と、プロデューサーのアーウィン・ストフ、原案を手掛けた桜坂洋が登壇。トムはビデオメッセージで「シナリオは、ユニークな日本の小説を基にしたものだ。チーム全員の努力と熱意がここに実った」と自信を持ってアピールした。

本作の舞台は、熾烈な襲撃を受けている近未来の地球。トムが扮するウィリアム・ケイジ少佐は、本格的な戦闘を前にあっけなく命を落とす。ところが、意識を取り戻し、自分が不可解なタイムループの世界にいて、何度も戦闘と戦死を繰り返していくことに気づいていく。トムと出会う兵士リタ・ヴラタスキ役は、『ヴィクトリア女王 世紀の愛』(09)のエミリー・ブラントが演じる。

プロデューサーは、小説の魅力について「桜坂さんのイマジネーションの豊かさに驚きました。特異な環境の中に人間が置かれ、1日が何度も繰り返され、体験する度に変わっていき、そこにラブストーリーが発生するところが素晴らしい」と絶賛。メガホンをとったリーマン監督は、『ボーン・アイデンティティー』(02)や『Mr.& Mrs. スミス』(05)など、人間ドラマにも深みのあるアクション映画に定評のある監督だ。彼も「最前線におけるラブストーリーを描きたいと思った。独創性、すべての人々を驚かせる作品になりそうだ」と、本作への思いを語った。

トムによると、劇中でトムたちが着用する重そうなコスチュームは36kg、装備によっては55kgにもなるという。リーマン監督は「あの重いスーツはいちばんチャレンジングだった。撮影に臨むまでに1か月のトレーニング期間が必要だったし、座って立つのも、クレーンやケーブルがないと立てないくらいの重さがあった」と語った。また、トムについて「今回の彼は、最初から最後まで臆病な男。トムがそういうキャラクターに挑戦したのは、いままでにない発想だった」とアピール。

桜坂は今回の映画化について、最初は信じられなかったそうだ。「ぬか喜び月間を作った。でも、次第に話が決まっていって、監督がダグ・リーマンさん、主演がトム・クルーズさんと、おかしなことになっていった。ロンドンに行ったら、本当に撮影していました。だんだん現実味がなくなり、今がいちばんふわふわしています」と、かなり舞い上がった様子で喜びを口にした。斬新なストーリーと、ド迫力の映像のフッテージ映像を見ただけでも、大いに期待が寄せられる本作。日本の小説を映画化したハリウッド超大作としても注目していきたい。【取材・文/山崎伸子】

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