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『摂氏100℃の微熱』岡本浩一監督による出演者も気付かない秘密の仕掛け

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『摂氏100℃の微熱』岡本浩一監督による出演者も気付かない秘密の仕掛け

「第6回沖縄国際映画祭」2日目となる3月21日、沖縄・宜野湾市の沖縄コンベンションセンター・シアター2にて、映画『摂氏100℃の微熱』が上映され、岡本浩一監督、最近はバラエティーでも引っ張りだこの平愛梨、劇団EXILEの青柳翔の主演2人に加え、俳優として出演したハイキングウォーキング・松田洋昌らによる舞台挨拶が行われた。

同作の原作は、「E★エブリスタ電子書籍大賞2013」の受賞作・野咲あや氏の小説。瀬戸内海に浮かぶ自然に満ちた美しい島・淡路島を舞台に繰り広げられるヒューマンラブストーリー。結婚を意識しながらも恋人の浮気が発覚、会社に解雇されるなど、失意のどん底にいる千波だったが、ある日、目の前に現れた謎の青年に心惹かれていく。

舞台挨拶で、まず沖縄の印象を聞かれた一同。映画祭への参加は3度目という平は、「海がキレイ!沖縄の人は、初めて会った時から温かい人ばかり。そんな人たちと島全体で大きなことを一緒にできるのがうれしいです」と力説。青柳は「帰る日が近づくにつれて帰りたくなくなるんですよね。でも、明日帰るんです…」と、寂しげにポツリ。松田は「映画祭には初回から参加しているので今回で6回目。夜は久茂地(くもじ。飲食店が集まる那覇市の地名)あたりをウロウロしています」とアピールした。

撮影中のエピソードとして、青柳は「平さんはあるシーンを撮り終わって、しばらくして同じ場所で撮影すると、もう終わっている台詞をいきなり言ったりするのでビックリしました」と、平の天然っぷりを笑いながら暴露。顔を真っ赤にして「同じ撮影場所だと分からなくなっちゃうんですよ」と照れながら言い訳する平の姿に、会場からは「カワイイ!」の声が飛んだ。

本作は「電子書籍大賞2013」の受賞作で、“2児の母クリエイター”野咲あや氏のスマホ小説が原作。「小説を読んで、ぜひ映像化したいと思ったんです。この切ないストーリーは、テレビよりも映画が合うなと感じました」と語った岡本監督。この舞台挨拶で「映画の中にワンシーンだけ、タイトルにちなんだ場面を撮ったんです。実はスタッフは誰も気がつかなかったんです(笑)。なので、そのシーンをぜひ探してください」と、仕掛けをしたことを公表した。「どこだか分かりますか?」と問われた平は、「どうしよう!どこだか分からない!」とオロオロ。心当たりがあるという青柳が監督に耳打ちするも、ハズレ。松田は「オレが出ているシーンのワケないでしょ!」と最初からギブアップだった。

最後に、これから映画を観る観客に向けて、平は「愛を感じてほしいです。ひとりではなく、人と生きていくことで、人は変わっていくということを知ってほしいです」と笑顔でコメント。続いて、青柳が「見終わった後に、観ている人の体温が上がればイイと思う」と語ると、これを受けて松田が負けじと「見終わった時、100℃の微熱を出してほしい」と訴えるも、会場は沈黙。すかさず、「スミマセン!」の言葉で笑いを誘った。

そして岡本監督が「青春時代を思い出すような純粋なラブストーリーでありながら、大きな過去を背負って生きているなど、単なるラブストーリーに終わらないところを楽しんで観てください」と述べて舞台挨拶を締めくくった。

映画『摂氏100℃の微熱』は、3月22日(土)16:30から那覇市の桜坂劇場ホールCでも上映される。

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