瑛太の「中学時代は、芸人になりたかった」発言にハリセンボンがびっくり!|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
瑛太の「中学時代は、芸人になりたかった」発言にハリセンボンがびっくり!

インタビュー

瑛太の「中学時代は、芸人になりたかった」発言にハリセンボンがびっくり!

ディズニーの人気アトラクションムービーの第2弾『プレーンズ2 ファイアー&レスキュー』(7月19日公開)の日本語吹替版で声の共演をした瑛太と、ハリセンボンの近藤春菜、箕輪はるかを直撃!前作から主人公・ダスティ役の声優を続投した瑛太と、『プレーンズ』の大ファンだったというハリセンボンの2人が、それぞれの役柄への思いと、意外な過去のエピソードについて聞いた。

『プレーンズ2』では、農薬散布機ダスティが、あることがきっかけでレスキュー隊に入隊し、勇気と友情を力に命懸けの救出に挑む。瑛太は、前作の世界一周レースで優勝したダスティのその後が気になっていたそうだ。「パート2の話が来た時は、すごくうれしかったです。でも、題名に“ファイアー&レスキュー”とあったので、ダスティがどうしてレーサーとしてダメになってしまったのか、ストーリー展開に興味が湧きました」。

本作のストーリーの肝は、ダスティの心の変化だと言う瑛太。「ダスティはレスキュー隊に入ってからもどこか身勝手さが出てしまう。真のヒーローではなく、揺らいでいるなかで展開していく、そこが見どころだなと。レスキュー隊では、仲間の力を得ないと物事が解決していかないってことに気づいていく過程が、見ているお客さんにも伝われば良いなと思いました」。

近藤は、ダスティに恋するヒロインの水陸両用飛行艇ディッパー役に抜擢されて大喜びだった。「私と同じように、ディッパーもダスティの大ファンなので、その思いをすごく素直にぶつけることができました。それに私には甥っ子姪っ子がいるので、こういう作品に出ると威厳が持てるし、普段、顔に頼っている部分があるので、声で評価していただけるとすごく自信になります」。

箕輪は、障害物を取り除く重機・パインコーン役に扮した。「私も1がとても好きな作品だったので、2に参加できてすごくうれしかったです。しかも、働く車の声をやれるなんて!家で、自分のミニカーの気持ちをよく吹き替えたりしていたので、やったことがあるような感覚でいました。たぶん部屋の私の姿をディズニーさんが見ていたのかなと」。すると、近藤が「見てませんよ。怖いから!」と合いの手を入れ、瑛太も爆笑。

本作でのダスティは、あることで挫折を経験し、人生において新しい選択をする。3人は、これまでそういう経験をしたことがあるのだろうか?まずは瑛太から。「中学校1年生くらいの時の自分は、目立ちたいという思いが常にあって、学級委員やリレーの選手など、何でも手を上げてやっていました。教室でふざけたりしても、みんながわーって笑ってくれるんです。その時はお笑い芸人になりたいと思いましたが、思えばあの時、みんなが僕に気を遣ってくれていたのかな(苦笑)」。すると近藤が「いやいやいや。子供だから素直に笑っていたと思います」と突っ込む。

瑛太はそれから、少しずつ変わっていったそうだ。「中学生2年生くらいから、なぜか気分的に落ちていき、明るさがなくなっていって、みんなが笑ってくれたりすることもなくなりました。でも、今は役者になって良かったです。別に明るくなくても良いですし」。近藤がまた「いやいや」と瑛太を制し「芸人もオフになると、すごく暗い人がいますから、けっこう大丈夫です」と言うと、瑛太は笑った。

中学時代からお笑い芸人になることを夢見ていた近藤は、最初はしゃべくり漫才の芸人を目指していたそうだ。「でも、芸人になって2か月目くらいで、すぐにお腹を見せていました。自分の夢に近づきたいのなら、そういうことをやっていくのも大切なんだなと思って。また、私は(吉本の)養成所に入る前は、自分が老け顔だと思ったことはなかったけど、20歳で入った時『そこのおばさん』と言われ、数か月経つと、『おじさん』とまで言われて。でも、そういうネタで受けた時に世界が広がったし、変なプライドを持つことはやめようと思いました」。

ただ、そんな近藤にも、家族のリアクションに戸惑うことはあったと言う。「ある日、家でお母さんが雑誌の“ぶさかわ芸人”特集で大きく出ていた私を見て、『ぶさかわ芸人か…』と雑誌を閉じたんです。その時は複雑な気持ちでした(苦笑)。でも、そのうち、実家のリビングから、『角野卓造じゃねえよ』とテレビで言った私を見て、父親が笑っている声が聞こえてくるようになって。その時、娘が、父の年齢より年上の俳優さんに似ていると言われても、笑えるようになったんだ!と思って、1つ殻が破れたような気がしました」。

箕輪は、友達を作るのが下手だったという学生時代について告白。「大学時代には、遂に4年間でひとりも作れなくなって。学校でひと言もしゃべらない生活が続いた時、何とか自分を変えなきゃと思い、前から好きだったお笑いの養成所に入ってみたんです。芸人を目指したというか、ちょっとリハビリみたいな感じで飛び込みました。その時は勇気があったと思います」。

役者として、お笑い芸人として、売れっ子の3人にも、それぞれにいろんな人生のヒストリーがあった。『プレーンズ2 ファイアー&レスキュー』に込められたメッセージもまさにそうで、ダスティの奮闘や仲間たちの友情を通じた成長のドラマが繰り広げられる。見終わった後、前向きになれる勇気をもらえる1作になっているので大いに期待したい。【取材・文/山崎伸子】

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