前田敦子が関ジャニ∞との共演で感じた、グループが上手くいく秘訣とは?|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
前田敦子が関ジャニ∞との共演で感じた、グループが上手くいく秘訣とは?

インタビュー

前田敦子が関ジャニ∞との共演で感じた、グループが上手くいく秘訣とは?

今やすっかり人気女優となった前田敦子。『エイトレンジャー2』(7月26日公開)は、関ジャニ∞×堤幸彦監督+前田敦子で、また面白い化学反応を見せている。初の堤組の現場で命じられたのは、「男言葉で行ってみようか」という予想もつかないリクエストだった。次々と飛び出す堤監督の変化球に、前田は必死に食らいついていったと言う。前田敦子にインタビューし、関ジャニ∞との共演秘話や、堤組の感想について聞いた。

『エイトレンジャー2』は、関ジャニ∞のコンサートでおなじみとなった、スーパー戦隊のパロディを映画化したシリーズの第2弾だ。荒廃した近未来の日本を舞台に、エイトレンジャーたちが悪に立ち向かう。前田が演じたのは、ある失踪事件を追う週刊誌記者・西郷純役だ。「台本ではストレートで健気な女の子でした。でも、衣装合わせに行ったら、監督から『キャラ、濃くしていい?口を悪くしたいから、その場でどんどん変えていくね』と言われたんです」。

実際に、セリフは次から次へと男言葉にアレンジされていった。「男の人でも使わないようなコテコテの男言葉だったから、難しかったです。良い意味でうざいと思われたら良いなと思ってやりました。普通の女の子で行くよりも、その方が女性のみなさんには割り切って見てもらえるかなと。やっぱり見る人は、女性の方が圧倒的に多いので」。

堤監督については「すごく個性的な方だなと、改めて思いました。演出の仕方も、他の方とは全然違う」と感じた。「監督がいちばん楽しんでくれるので、みんなもどんどんやっていけるんです。その場で編集をしていって、次の日になると、昨日撮ったものを見せてくれる。普通では、ありえないくらいのカット数を、平気でバババーッと撮っていく。これまでにはない経験でした。ただ、今回は、非現実的なシーンがあったので、そういう部分で苦戦しましたね。そこは、あまり真剣に考えすぎるとダメだと思い、自分でも面白がるようにしていきました」。

関ジャニ∞との共演も楽しめたようだ。「みなさん、空き時間にもコントみたいなものをされていて、唖然としました。すごかったです。時々、巻き込んでくださったりもして。明日のスケジュールがやばいと言いながらも、みなさん全然明るい。やっぱり仕事が好きなんだなと思って、そこは尊敬しました」。

また、前田は、関ジャニ∞のメンバーたちを見て、AKB48時代の自分を思い出したそうだ。「やっぱり、グループが上手くいく秘訣って、お互いの距離感みたいなものかなと改めて思いました。みなさんの距離感もすごく素敵で、共有しすぎないけど、なんとなく一緒にいる。良い意味で、当たり前の存在なのかなと。ずっと10年以上も一緒にいるから、誰と誰がライバルとか、そういうのは絶対にないというか、仲間という感じでした」。

前田敦子といえば、大島優子が切磋琢磨し合う“良きライバル同士”という印象を受けるが、前田はそこをあっさり否定する。「私自身はたぶんライバルだと思ったことはないんです。でも、そうやって作られたものっていくらでもあるんだなあと。今回、関ジャニさんたちを見て、改めてそう思いました。好きな先輩とか、好きなハリウッドスターとか、憧れる人はいくらでもいるんですけどね。この間、ドラマ(『LEADERS リーダーズ』)で共演した先輩方もそうで、女性だと山口智子さんや宮沢りえさんは、ずっと憧れの目で見ていたと思います」。

最後に、本作を見る観客へのメッセージをもらった。「前作も面白かったのですが、今回は台本を読んだ時点から、もっとギャグ要素が満載だと思いました。だからこそ飛び込むのが楽しみでもあり、飛び込んだら飛び込んだで、さらにパワーアップした感じがします」。【取材・文/山崎伸子】

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