前田敦子が関ジャニ∞の器用さに感心!「私は不器用だから」|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
前田敦子が関ジャニ∞の器用さに感心!「私は不器用だから」

インタビュー

前田敦子が関ジャニ∞の器用さに感心!「私は不器用だから」

AKB48を卒業後、映画、ドラマ、舞台と、女優としても順風満帆な前田敦子。関ジャニ∞と共演した『エイトレンジャー2』(7月26日公開)では、堤幸彦監督の下、威勢の良い男言葉を話すヒロイン役に挑んだ。新作を見る度に、毎回新鮮な彼女に出会えるのがいつも楽しみである。前田敦子にインタビューし、初の堤組の感想と、関ジャニ∞との共演での裏話について話を聞いた。

『エイトレンジャー2』は、関ジャニ∞のコンサートでおなじみのキャラクターから派生した、コミカルなスーパー戦隊シリーズの第2弾。近未来の日本を舞台に、エイトレンジャーたちが悪に立ち向かう。前田は、事件を追う、男勝りの週刊誌記者・西郷純役だ。堤組といえば、臨機応変に現場で次から次へとセリフが変わっていくことで知られる。無茶ぶりと言えそうなリクエストにも、前田は果敢に応じていった。

「アドリブがどんどん出てくる現場なので、一瞬でも立ち止まったらできないから、とりあえず全部やってみなきゃと思いました。だから、現場ではいろいろと挑戦しました。ひとつの素振りに、監督が何かひと言を付け加えてくれたりするんですが、今回はどういう意味かわからないセリフがたくさんありました。でも、とりあえず言ってみる!ってことでやりました」。

その奮闘が功を奏したのか、本作を経て「恥ずかしいものがなくなりました」と言う前田。「恥ずかしがってなんていられないなと思いました。やればやるほど、堤さんもいろんなことを望んでくれるようになるので、それに答える楽しさを知りました。とりあえず、飛び込んでみるってことで、これまで構えていたものが全然なくなった気がします。何でもやってみなくちゃ始まらないなと。だから、現場へ行くのが楽しかったです。けっこうタイトなスケジュールでしたが、全然苦ではなかったです」。

共演した関ジャニ∞のメンバーについては、全員が器用だと感動したそうだ。「ジャニーズのみなさんと仕事をするといつも思うんですが、みなさん、器用なんです。関ジャニ∞のみなさんもそうで、レギュラー番組だってみなさんたくさんあるし、地方にも行かないといけない。それが当たり前なのに、個々の活動もできているからすごい。だから、私はやっぱり不器用だと思いました。器用な人だったら、頑張れると思うんですが、私はそのままぶつかっていっちゃうタイプ。でも、不器用ながらに、頑張れと言ってくださる環境にいられるのは、幸せだなと思いました。本当に、みなさんのことをすごく尊敬します」。

では、自分自身が不器用だと言い切る前田は、女優としての自分の強みをどうとらえているのか?すると前田は「私は、ここが売りだというものがないからこそ、いろんなところに行けるのかなとも思います」と答えてくれた。「それは、逆に欠点でもあると思いますが。私は、きっとこうだという確信が一切ないんです。だから、いろんな監督さんの下へ行ける。そして、そこで、すごくいろんなものを吸収できているなと感じます。今は、女優としてまだまだだと思うので、頑張らないといけない時期なんです。正直、演じることを、まだ楽しいとは言い切れないし、難しいなとも思っていますが、現場に入って、向かい合うことは好きです」。

不器用という弱点は、裏を返せば、何にでもがむしゃらに立ち向かえるという武器になる。まだまだ伸びしろを感じさせる、前田敦子の今後が楽しみだ。【取材・文/山崎伸子】

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