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フランスの“きれいな男”ピエール・ニネが初来日!イヴ・サンローランへの役作りを明かす

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フランスの“きれいな男”ピエール・ニネが初来日!イヴ・サンローランへの役作りを明かす

伝説のファッションデザイナー、イヴ・サンローランの名声、人生の闇と光に迫る人間ドラマ『イヴ・サンローラン』(9月6日公開)。サンローラン役を演じたピエール・ニネが初来日を果たし、8月8日にペニンシュラ東京で来日記念サロン会見を開催。「生前、イヴ・サンローランも愛していた国。日本に来ることができて嬉しい。東京にしばらく滞在して、京都も訪れる予定です」と輝くような笑顔を見せた。

本作は、公私ともにサンローランのパートナーだったピエール・ベルジュ氏が全面協力し、イヴ・サンローラン財団所有の貴重なアーカイブ衣装の貸し出しを得て制作された、ブランド初公認の本格伝記映画。サンローラン役のピエールは、演技力と美しい容姿を兼ね備え、今やフランスで“ボー・ギャルソン=きれいな男”と呼ばれる人気スターとなっている。

「何もないところから、イヴ・サンローランがいかに帝国を築き上げたのかが見どころ」とピエール。サンロラーンの躁鬱病、ドラッグ、アルコールにまみれた生活など、赤裸々な面が明かされるが、「イヴ・サンローランの知られざるダークな面も描かれている。しかし、その苦しみ、孤独をクリエーションに転嫁し、素晴らしい傑作を生み出すことができた。それが彼の素晴らしいところ」とサンローランに敬意を表した。

弱冠25才にして伝説的人物を演じることとなったが、「5か月半の準備期間を経ました」と役作りを述懐。「デッサン職人、フィジカルコーチ、ファッションの専門家の3人のコーチについて、サンロラーンを知っている人にも会いました」と丹念な役作りで、ビジュアルも酷似させた。しかしながら、「伝説的な人物を演じるために、共通点を探そうと思ったけれど、実際にはなかった」と、実際の彼とサンローランとは全く違う人物だという。ただ、「唯一、似ていると思うのは、仕事に対する早熟性。僕も若い時に演劇に興味を持って、俳優になろうと決めていた。若くして情熱が定まったというところが、唯一の共通点です」と胸の内を告白。

俳優という職業については、「役者は物語の語り部のような存在。人々の欲求を満たすのに必要なものなんだと思う」とピエール。次回作ではスリラーにチャレンジしたそうで、「毎回顔を変えていく、カメレオンのような俳優になりたいと思っています」と、仕事へのパッションを明らかにしていた。【取材・文/成田おり枝】

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