アンジー監督作『Unbroken』のオーディションは虐待の疑似体験だった!|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
アンジー監督作『Unbroken』のオーディションは虐待の疑似体験だった!

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アンジー監督作『Unbroken』のオーディションは虐待の疑似体験だった!

アンジェリーナ・ジョリーは、監督作2本目となる『Unbroken(原題)』の主演俳優のオーディションで、俳優を暗い個室に閉じ込めて虐待の疑似体験をさせたという。

本作は元米国代表オリンピック選手のルイス・ザンペリーニの生涯を描いており、特に彼が戦時中、日本軍の捕虜となり日本兵から残忍な虐待を受けながら生き延びた時代に焦点が当てられている。ルイス・ザンペリーニの役を勝ち取ったのは英国人俳優のジャック・オコンネルだが、彼は戦時中の虐待の疑似体験でアンジェリーナを感心させたそうだ。

GossipCopによれば、アンジェリーナはハリウッド・フィルム・アワード授賞式で次のように語っている。「オーディションはいつも緊張感があるものですが、独房で行われる場合は特にそうです。俳優たちは独房に閉じ込められ、どのくらいの時間そこにいるのか知らされていませんでした。そして撮影スタッフがゴム製の警棒を持って時々独房に入り、俳優を打つのです。痛くはありませんが、自由を奪われ、何が起こるのか予想できない状態で、彼らは無力感を感じるようになります。そんな中、すべての俳優が勇敢で、感動的な演技をしました」。

「そしてジャックの番になりましたが、彼はただ暗闇の中に座り、演技をしませんでした。辺りを見回し、孤独を感じる姿がとても若く無防備に見えました。打たれる時も、彼はただ打たれていました。しかしそのうち感情的になって震え出しました。2度目にスタッフが彼を打ちに行った時には、涙を浮かべてやめてくれと言っていました。そして3度目に何かが起きたのです。彼の目つきが変わり、彼は脚本と違うことをしました。彼はスタッフに反撃したのです。もうおとなしく座っていることができなかったのです」。

昨年7月に他界したルイス・ザンペリーニ。オーディション当時はまだ元気で、ジャックのオーディションのビデオを見せると満足そうに微笑み、ジャックが主演に決定したという。【UK在住/ブレイディみかこ】

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