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リリー・フランキー、毒っけのある演技がハマり過ぎ!

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リリー・フランキー、毒っけのある演技がハマり過ぎ!

飄々としていながらも、特異なオーラを放ち、イイ感じの抜け感を保つリリー・フランキー。近年は俳優としての活躍も目覚ましく、2015年には『海街diary』(6月13日公開)、『野火』(7月25日公開)など数本の映画が待機中。そんななか注目したいのが、1月24日(土)よりスタートするWOWOW連続ドラマW「贖罪の奏鳴曲」だ。

本作は過去に殺人を犯したことのある弁護士・御子柴(三上博史)を軸に、彼を取り巻く人間模様を描く法廷ミステリー。リリーが演じるのは、とある男が水死体で見つかった事件を調べる刑事・渡瀬。捜査の過程で、御子柴が少年時代に少女を殺害したという過去にたどりついた渡瀬は、この事件への関与も疑われる御子柴を徐々に追い詰めていく。

現場の経験が長く、洞察力に優れ、いかにもベテラン刑事といった雰囲気を体現するリリー。ゆっくりだが、気付くといつの間にか隣にいるような、ヒタヒタと近寄ってくる様子は、奇妙でうすら怖い。刑事というキャラクターだからこその、イヤ~なしつこさや、信念を絶対に曲げない意志の強さもうまく表現している。

また、人の心を動揺させるような挑発的なセリフも印象的だ。過去に人を殺めた御子柴が弁護士として働いていることを「気に入らないねぇ」と嫌味みっぽくたきつけるなど、リリーが見せる冷笑にはゾクリ。御子柴と言い争いをするシーンには、良い意味で後味の悪さを感じさせる演技を披露している。

文筆家、イラストレーターとマルチな才能を発揮しているが、今年、俳優リリー・フランキーを目撃する機会はますます多くなるはず。人の目を引きつけて離さない彼の芝居を、「贖罪の奏鳴曲」でしっかり味わってほしい。【トライワークス】

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