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山田涼介主演の映画『暗殺教室』撮影現場へ潜入!

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山田涼介主演の映画『暗殺教室』撮影現場へ潜入!

週刊少年ジャンプで人気連載中の「暗殺教室」(松井優征原作)が、同名タイトルで3月21日(土)より公開される。進学中学校の落ちこぼれクラス3年E組に、地球破壊を宣言するタコ型の謎の超生物、通称・殺せんせーが担任として赴任。国家から極秘任務として殺せんせーの暗殺を命じられた3年E組の生徒たちと殺せんせーとの奮闘の日々を、アクションを交えてコミカルに描きだす。

昨年9月下旬、群馬県利根郡の山奥で行われていた本作の撮影現場に潜入。山奥にある廃校となった学校の敷地内に3年E組のボロい校舎のセットを組んで、スタッフとキャストが合宿生活を送りながら約1か月の撮影に臨んでいた。殺せんせーと対峙する3年E組の生徒役の26人の役者を引っ張るのが、本作が映画初主演となる山田涼介だ。自分が主演であることをニュースで知ったという山田にとって、主演という自身の立場と、目立たない生徒である潮田渚役とのバランスが難しいという。

「この作品に関しては主演というのは形だけであって、3年E組の主役ではないと思っているんです。隠し持ったスキルもありますし、なんで渚が主役なのか?というところも見どころ。だから今回、主演っぽいことをみんなにしてあげられていないんです」と語り、周囲の人間を気遣いながらも、役に対し真摯に向き合う姿が印象的だ。

「様子を見ながら、元気のない子がいたら声をかけたり、人として当たり前のことしかみんなにしてあげられていないので、本当にちょっと申し訳ないなと思います。そこに関してはスタッフさんにも迷惑をかけている点なんですけど、僕の今回の立ち位置はそこが大事なところなので…」という言葉からその姿勢が垣間見えた。

また、「僕もそうなんですけど、このクラス、人見知りがとても多いんですよ(笑)。その壁をぶち壊したいなって思って、1回みんなでご飯行きました。そこからはみんなそれぞれが仲良くなっていって。3年E組がどんどんできあがっていく姿を俯瞰で見ていて、主演としてすごく嬉しいです」と、共演したクラスメイトたちとの関係も明かしてくれた。

取材当日、校庭では物語のクライマックスにあたる“暗殺大会”の撮影が行われていた。3年E組の生徒たちが殺せんせーに戦いを仕掛け、イスや机で砦を作りながら水攻めにしようとするシーンだ。現場には4000リットルの散水車が2台も待機していた。校庭には山田のほか、菅田将暉ら生徒役の役者たちの姿があり、その中心には特殊造形を着た殺せんせーの姿が! 

マッハ20という驚異的な速度で移動する殺せんせーは、すべてのシーンでCG処理が施されるが、撮影現場では特殊造形を着たスーツアクターがセリフや動きを演じていた。赤羽業役を演じる菅田は、撮影中は見えない殺せんせーの動きや表情もばっちりイメージできているという。

「いくらスーツアクターさんが特殊造形を着て演じていても、自分たちがイメージしている殺せんせーと違ったりすると、あとから声を当ててCGを入れても、違和感が生まれるんじゃないかって思っていました。でも、クラス中、無意識のうちに殺せんせー像ができていて。それを作ってくれた佐々木(一平)さんに感謝です。撮影当初に佐々木さんの声の『ヌルフフフ』が流行ったんですよ!それはいい傾向じゃないかなって思います。それだけみんなの中でハマっているというか、いい感触じゃないかな」と菅田は撮影を振り返ってコメント。

本作のメガホンをとるのは、『海猿』シリーズやドラマ「MOZU」の羽住英一郎監督。『銀色のシーズン』や『海猿』1作目でも、合宿スタイルの撮影をしていた。羽住監督は「合宿のほうがスタッフもキャストも集中できる。本作のような、なかなかありえない(設定の)話というのは、そういう(合宿スタイルの)ほうが日常になってくる。殺せんせーが普通にいることが日常になっていて、違和感がなくなるんですよね。冷静になると結構変なことをやっているなって(笑)」と語る。

山田や菅田をはじめとするキャストたちの渾身の演技と、羽住監督がつくり上げる映像がどんな化学反応を起こすのか?本編の完成がいまから待ち遠しい。【取材・文=Movie Walker編集部】

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