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中村蒼「まさかテレビ役を演じるなんて…」

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中村蒼「まさかテレビ役を演じるなんて…」

現在開催中のゆうばり国際ファンタスティック映画祭2015。2月20日(金)に昨年オフシアター・コンペティションでグランプリを受賞した竹葉リサ監督の新作『春子超常現象研究所』完成披露プレミア上映と舞台挨拶が行われ、W主演の中村蒼、野崎萌香、竹葉監督、さらに、本映画祭コンペ部門のプログラミング・ディレクターであり、本作にも出演している塩田時敏が登壇した。

本作は、中村蒼演じるテレビが人格を持ってしまうという驚きの設定。竹葉監督は、「2014年て、人工知能が人間に勝ったとされる年なので、そういう“今”っぽさがあるものを描きたかったんです。題材はテレビですが、モノの心を描くような作品にしたいと思いました」と作品について語った。

中村はそんな役柄を聞いた時、「理解し難かったですね。まさかテレビ役を演じることになるとは思いませんでした」と当時の心境を振り返り、役柄のイメージ写真を見た時は、テレビのかぶりものをしていたので、かなり驚いたと笑いながら話した。しかし、「かぶり慣れてくると、なかなか快適だった」と語り、会場が笑いに包まれた。竹葉監督は、「飛び抜けてかっこいい」という理由で中村に主演をオファーしたという。

また、本作で中村は裸にエプロン姿を披露している。「いや…恥ずかしいですよ」と大照れの様子だったが、竹葉監督は「お宝ショットです!」と太鼓判を押した。

テレビに恋をするという役を演じた野崎は、森の中をウェディングドレスで、本物のテレビを持って約10キロも歩いた撮影が大変だったと撮影時を振り返った。竹葉監督は「かわいい子に重いものを持たせてみたくて」と言いながらも野崎に謝ると「おかげで身をもって春子の気持ちになることができました」と野崎は笑顔で返した。

また、昨年、本映画祭で審査員を務めた人気俳優の斎藤工も本作に出演している。竹葉監督は自身がグランプリを受賞した際に、斎藤に出演をオファーし、忙しいなか3時間ほど撮影に参加したという。そんな見どころたっぷりの『春子超常現象研究所』は、今年公開が予定されている。【Movie Walker】

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