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夜回り先生、「いじめは我慢しちゃダメ」とメッセージ

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夜回り先生、「いじめは我慢しちゃダメ」とメッセージ

宮部みゆきのミステリー巨編を二部作で映画化した『ソロモンの偽証 後篇・裁判』(4月11日公開)の「中学生限定!春休み特別試写会」が3月26日に新宿ピカデリーで開催され、“夜回り先生”こと水谷修氏と成島出監督が登壇。いじめにあったときの対処法について、熱く語った。

本作は、転落死した同級生の死の謎を巡って、中学生たちが隠された真実を暴こうとする姿を描くサスペンス・ミステリー。劇中では、いじめの加害者、被害者、傍観者それぞれの視点が描かれるが、水谷氏は「いじめられたときは、我慢しちゃダメ」と強く中学生に訴えた。

「いじめっていうのは、心に傷が残るんです。その傷は10年、20年、30年と時が経つにつれて大きくなる。その我慢は重荷になって一生、背負うことになる。その都度、解決した方がいい」と力強く話し、「いじめがあったら大騒ぎ。大騒ぎして解決してください」とのメッセージを送った。

また、「残虐で、あってはならない事件」として神奈川県川崎市で中学1年生が殺害された事件に触れた水谷氏。「(被害者の)学校の同級生やバスケットボール部の先輩などから、僕のところに相談がきている。みんな、『もし先生に言っていたら』『自分が間に立つことができたら』と自分を責めて苦しんでいる」と明かした。

また、「我々大人は、戦うことは君たちに求めない。それは我々がすべきこと。勇気を持って大人に助けを求めてほしい」と、思い切って声をあげてほしいとの願いを口にしていた。

「ホラーのようだった」と本作への感想を述べた中学生もいたが、成島監督は「これはホラーではないと思っています」とキッパリ。「ゲーム的なことではなく、現実に起こることだから怖い。死ぬときはそれだけ痛いんです。今回はそれを逃げずにやろうと思いました」と本作に込めた、死の痛み、悲しみについて切々と語っていた。【取材・文/成田おり枝】

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