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藤野涼子、佐々木蔵之介との別れに「さみしい」と涙

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藤野涼子、佐々木蔵之介との別れに「さみしい」と涙

宮部みゆきのミステリー巨編を二部作で映画化した『ソロモンの偽証 後篇・裁判』の初日舞台挨拶が4月11日に新宿ピカデリーで開催された。

藤野涼子、板垣瑞生、石井杏奈、清水尋也、富田望生、前田航基、望月歩、佐々木蔵之介、夏川結衣、成島出監督が登壇。主人公・藤野涼子の父親役を演じた佐々木が、「涼子がこの組を引っ張っていってくれた。ありがとう」と感謝の言葉を贈り、藤野は大粒の涙を流した。

熾烈なオーディションを経て、中学生キャストが決定。約1万人の中から主人公に選ばれた藤野は、劇中の役名を拝命し女優デビューすることが決まっている。

佐々木は初日を迎えて、「お父さんと娘として会えるのは今日が最後。すごくさみしい。でもすごく誇りに思います」と力を込めた。

「いまのこの気持ちを忘れないために藤野涼子という名前にした。そのおかげで、僕たちはこれから違う現場でも『涼子』と呼びながら仕事ができる。すごく楽しみにしている」と女優として羽ばたく藤野にメッセージ。

母親役の夏川も「一生懸命やっている姿を横で見ていた。誇りに思います。よくがんばりましたね」と母の眼差しで語りかけていた。

二人からの言葉を受けた藤野は、必死に涙をこらえるように天を仰ぎ、「お父さんとお母さんと離れてしまうことはとてもさみしい」と絞り出すようにコメント。

ついには大粒の涙を流し、「これからも頑張っていこうと思います」と決意表明すると、佐々木も夏川も藤野の背中をさすり、優しくハグ。娘の旅立ちにうれしそうな笑顔を見せていた。

またこの日は、成島監督から中学生キャストに、サプライズとして卒業証書が贈られた。E-girlsのメンバーとしても活動中の石井には、「E-girlsという忙しいなかで、ツアーも休んでこの映画に全部をかけてくれた」と労をねぎらった成島監督。

石井の母親役を永作博美が演じたが、「永作さんが同じ年頃のときに、Ribbonをやっていて。永作さんは日本を代表する女優さんになった。石井もそうなれるように願っています」と話すと、石井も強くうなずいた。

監督からの熱い言葉を贈られたキャスト陣はそれぞれに瞳を潤ませ、感激の面持ち。会場全体が感動に包まれ、“卒業式”は幕を閉じた。【取材・文/成田おり枝】

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