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菊池亜希子、「自分の裸を見ているみたい」と恥じらい

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菊池亜希子、「自分の裸を見ているみたい」と恥じらい

よしもとばななの新聞小説を映画化した『海のふた』(7月18日公開)のプレミア試写会が6月30日にスペースFS汐留で開催され、菊池亜希子と三根梓が登壇。かき氷が鍵となる映画にちなみ、巨大なかき氷が登場。二人が「おいしそう!」と楽そうにシロップをかけるなど、夏気分たっぷりの舞台挨拶となった。

本作は、西伊豆の小さな町でかき氷店を始めたヒロインが、糖蜜やみかん水など素朴な味のかき氷で人々の心を癒していくヒューマンドラマ。「よしもとばななさんの作品の大ファン」と口をそろえた二人。菊池は、「私自身が日々考えていたことがストレートに書かれている作品で、他人事じゃない、ざわざわとする感覚が起こってきた」と原作を読んで、不思議なほど共感を覚えたという。

演じた、都会を離れて故郷に戻ってくる女性・まりについては、「背景が似ている。田舎を離れたのに、田舎に対して幻想をまだ抱いていて、自分が何をできるのか、自分がやりたいことは何かと日々考えている」と分析。「その姿が自分と重なり過ぎていて、まりと向き合うには、自分と向き合わなければいけなかった」とじっくりと語る。

それだけに完成作を見たときには、菊池は「裸を見ているみたい。それくらい、恥ずかしい、他人に見せたくない部分が映っていた」との感想を抱いたそう。一方の三根は「泣いてしまった」と告白。心と顔に傷を負った女性を演じたが、「悩みながら挑んだ役。よしもとばななさんも見てくださっていて。上映が終わってすぐに『二人ともかわいかったよ』と言ってくださって。すごく感動した」と感無量の面持ちで、よしもとの言葉を振り返っていた。

菊池と三根は初共演となるが、菊池は「年齢も趣味も違うのに、一緒にいると居心地が良かった」と現場を述懐。三根は「一緒に温泉に入ったときに、湯舟につかりながらお話しをしていて。一生懸命話しかけているのに、ずっと目を閉じられていて。あれ、寝ちゃっているのかなって思う瞬間もあった」と暴露すると、菊池は「ごめん!」と謝罪。三根が「すごくかわいらしいなって思って、ますます好きになってしまった」と笑顔を向けるなど、仲睦まじいやりとりを見せていた。【取材・文/成田おり枝】

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