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長谷川博己、二階堂ふみの成長に感動「大人っぽくなった」

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長谷川博己、二階堂ふみの成長に感動「大人っぽくなった」

脚本家・荒井晴彦が18年ぶりに監督に挑んだ『この国の空』(8月8日公開)の完成披露試写会が、7月16日にニッショーホールで開催。二階堂ふみ、長谷川博己、工藤夕貴、富田靖子、荒井晴彦監督が舞台挨拶に登壇した。二階堂は「戦後70年という年に、この作品を撮れて、胸に来るものがあります」と、熱い思いを口にした。

芥川賞作家・高井有一の同名小説を映画化した『この国の空』は、戦時下の激しい空襲と飢餓が迫る恐怖のなかで懸命に生きる人々を描いた人間ドラマ。主人公の里子(二階堂ふみ)は、既婚者である市毛に惹かれていく。二階堂と長谷川は『地獄でなぜ悪い』(13)以来、2年ぶり2度目の共演となった。

長谷川は「すっかり大人っぽくなっていて、不思議な感じでした」と感慨深い表情を見せる。「初めて共演した時もすごい女優だなと思ったけど。いちばん多感な感受性の強い時期に、2つの作品での成長というか、大人っぽさと、どこかに子どもっぽさも残しつつの姿を見れたのは、僕としても勉強になったし、若い感覚はずっと知っていたいなとも思いました」。

二階堂も「(『地獄でなぜ悪い』で)いっしょにベネチア映画祭に行ったりもしたし、仲の良いお兄ちゃんみたいな感じですが、現場では設定も設定だったので、心の距離はお互いにとるようにしていました。できあがった作品を観て、改めてごいっしょできて良かったと思いました」と笑顔を見せた。

脚本家である荒井監督は、舞台挨拶という場に不慣れだと苦笑い。「阪本順治から『この国の上の空』と言われていますが、それは安倍晋三のことだと思います。70年前の日本に戻そうとしている感じがします」と、いまの政権をチクリと刺した。

二階堂は「19歳から20歳になるタイミングでやらせていただきましたが、この作品に出られて、本当に良かったと思います」と、力強く締めくくった。【取材・文/山崎伸子】

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