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佐藤浩市が本田翼に「正直、一抹の不安があった」と告白

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佐藤浩市が本田翼に「正直、一抹の不安があった」と告白

第28回東京国際映画祭クロージング作品『起終点駅 ターミナル』(11月7日公開)の完成会見が、10月8日に東京国際フォーラムで開催。佐藤浩市、本田翼、中村獅童、和田正人、篠原哲雄監督が登壇した。佐藤は本田のキャスティングについて「やばいなと。大丈夫か?と、プロデューサーに言いました」と切り出した。

佐藤は「彼女がやられてきた作品は概ね等身大、ご自身に近い役柄が多かった。今回、夜のとばりで生きている若い女の子役をどう体現していくか、一抹の不安をもったというのが正直ありました。でも、彼女自身が自分のなかで吸収し、本田翼の敦子という役にしてくれたのを見た時、ああ、この子で良かったなと思いました」と笑顔を見せた。

本田は「安心しました」とほっとしたよう。佐藤との共演について「緊張もありましたし、この年で佐藤浩市さんと二人芝居をできるチャンスをもらえたうれしさと、どっちもありました」と告白した。

篠原監督は「本田くんの図々しく物怖じしないところが良いと。良いリハーサルだったと思うし、現場でもどんどん変わっていった。彼女のもっている天真爛漫な食い込む感じが役に非常に合っていて、お互いに良い触発をされたんじゃないかなと思って見てました」と手応えを語った。

また、佐藤は、ラストシーンの本田翼の撮影日を、いちばん最後に回すようにとプロデューサーに提言したそうで「これは無理だと。申し訳ないけど、これは全部終わってから、最後に撮ってもらえないかと言って。だから、彼女の最後の芝居には期待してください」とコメント。本田は「ハードルが……」とタジタジになりながら、佐藤について「とてもお優しい方です。感謝してます」と苦笑いした。

直木賞作家・桜木紫乃の小説を映画化した『起終点駅 ターミナル』の舞台は北海道・釧路。心に傷を抱えた国選弁護人(佐藤浩市)が、依頼人の女性(本田翼)とのふれあいを通して、生きる道を見出していく。【取材・文/山崎伸子】

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