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池上彰、マララの生き方綴る映画に涙。女子教育の発展で「世界が広がる」

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池上彰、マララの生き方綴る映画に涙。女子教育の発展で「世界が広がる」

史上最年少でノーベル平和賞を受賞したマララ・ユスフザイとその家族に迫ったドキュメンタリー映画『わたしはマララ』(12月11日公開)の「国際ガールズ・デー 日本初特別試写会」が10月11日に国連大学ビルで開催され、ジャーナリストの池上彰がトークセッションに出席。「最後、不覚にも涙が出た」とラストで涙したことを告白した。

パキスタン生まれのマララは、女子教育の必要性を訴え、15歳のときには過激派勢力による銃撃を受けて瀕死の重傷を負った。妨害にも屈せず命をかけて平和活動を続け、17歳にしてノーベル平和賞を受賞している。

池上は「映画を観ることによって、女性の教育の大切が身にしみてわかる。教育が女性の生き方を変え、人々を動かしていくことがよく理解できた」とじっくりとコメント。実際にパキスタンでの女性の教育現場に取材に行ったこともあるというが、「『一番うれしかったことは、初めて自分の名前が書けたとき』だと言っていた。名前が書けたときに初めて、自分の存在感を知るわけです」と、読み書きを学ぶことは「自分を人間として取り戻す第一歩になる。世界が広がる」と話す。

また、この日は、女子の権利に関する講演を行っているインドの大学生、プリヤンカ・ナイークもイベントに登場。プリヤンカは「マララの生き方に共感を持っています。私自身、村で女の子の教育のための活動をしています。男の子も女の子も分けへだてなく教育をもてるよう、引き続き活動していきたい」といい、「可能であれば、インドのマララになりたい」とニッコリ。

池上は「世界には大勢のマララさんがいる。彼女はインドのマララさん。他にも大勢のマララさんがいると教えてくれる存在だと思う」とプリヤンカの活動に敬意を表した。さらにプリヤンカが「私たちの村では、男の子と女の子の役割が明確に分かれている。私は、女の子も教育を受けることによって、チャンスを開拓していけるような社会にしたい。明確な役割分担がなくなるような社会をつくりたいので、池上さんも一緒になって変えてほしい」と協力要請をすると、池上は「頑張ります」と答え、二人そろって笑顔を見せていた。【取材・文/成田おり枝】

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