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『エベレスト3D』の監督「俳優たちは、本当に命からがらだった」

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『エベレスト3D』の監督「俳優たちは、本当に命からがらだった」

世界最高峰、エベレストで繰り広げられた実話を基に映画化した『エベレスト3D』(11月6日公開)と、夢枕獏のベストセラー小説を岡田准一主演、阿部寛、尾野真千子出演で映画化した『エヴェレスト 神々の山嶺』(3月12日公開)の2本の会見と、両作の「EVEREST フレンドシップ会見」が、10月25日に六本木のタワーホールで開催された。

現在開催中の第28回東京国際映画祭特別招待作品である『エベレスト3D』では、メガホンをとったバルタザール・コルマウクル監督と、本作の唯一の日本人登山参加者、難波康子役の森尚子が登壇し、本作への思いを語った。

コルマウクル監督は「できるだけリアルに忠実に描きたいと思い、保険会社が保証してくれる限界、いやそれよりちょっと上まで行きましたが、それは内緒です」とおちゃめな笑顔を見せた。また「1月に滞在しましたので、マイナス30度という環境で、本当に大変でした。高山病などが出てだんだん人が少なくなっていきましたが、最後の1人になるまで撮影しました。でも、俳優はなんとか生き延びましたし、スタッフもみんな無事でした。キャストが命からがらでやっている時、本当にそういう状況になりました」と、撮影の苦労話を明かした。

森も「とにかく演技をするなと。環境も本当にそういう環境に置かれ、役者として、現実的に本当に大変でした。まつ毛も髪の毛も凍ってしまいます。また、ネパールでは、女性1人だったので、緊張しました。でも、ネパールのみなさん、スタッフも素晴らしい方々で、ファミリーになりました」と充実感あふれる表情でコメント。

「EVEREST フレンドシップ会見」では、撮影でネパール現地の方々にお世話になったということで、4月に大震災が起こったネパールの復興を支援するため、在日ネパール大使も登壇し、角川歴彦会長から義援金が贈呈された。【取材・文/山崎伸子】

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