内野聖陽、『海難1890』で「ものはなくても心がある」と感動|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
内野聖陽、『海難1890』で「ものはなくても心がある」と感動

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内野聖陽、『海難1890』で「ものはなくても心がある」と感動

日本トルコ合作映画『海難1890』(12月5日公開)のワールドプレミア舞台挨拶が、12月1日に東京国際フォーラムで開催。内野聖陽、ケナン・エジェ、忽那汐里、アリジャン・ユジェソイ、田中光敏監督がミニ会見に登壇した。主演の内野は「ひと言では言えないくらいハードな撮影でしたが、1人ひとりの思いが凝縮した作品になりました」と手応えを語った。

内野は「明治時代、救助する道具がないなか、異国の人を助けた。気持ちがなければできないことだったと思う。ものはなくても、心がある。そういうところに心が動かされました」と、あふれる思いを口にする。

忽那も、本作が日本とトルコの合作映画となって良かったと語る。「こういう歴史背景がないなかで、一世紀以上の友好関係は続いていないだろうと思いました。トルコでは小学校5年生でエルトゥールル号の挫傷事件のことを教わるそうですが、日本では教育として学べないぶん、この作品がきっかけとなり、考える入口となってくれればと思います」。

ケナン・エジェは、11月13日(現地時間)に、トルコのユルドゥズ宮殿で、安倍晋三内閣総理大臣とレジェップ・タイイップ・エルドアントルコ共和国大統領が、本作の鑑賞会に登壇されたことについて「両国のトップにいるお二方と鑑賞できて光栄でした」とコメント。

初来日となったアリジャン・ユジェソイも「この作品が運命となって、私をここまで届けてくれました。日本の方々との絆を感じています」と感無量の様子だった。

『海難1890』は、125年前に串本町樫野崎沖で遭難した「トルコ軍艦エルトゥールル号海難事故」と、その95年後にテヘランでトルコ人が日本人を救出した「イラン・テヘラン在留邦人救出事件」を題材とした人間ドラマ。【取材・文/山崎伸子】

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