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『森のカフェ』の管勇毅、1ショット長回しは「一発勝負でやりがいがあった」

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『森のカフェ』の管勇毅、1ショット長回しは「一発勝負でやりがいがあった」

映画『森のカフェ』の初日舞台挨拶が12月12日にヒューマントラストシネマ渋谷で開催され、主演の管勇毅、若井久美子、橋本一郎、伊波麻央、榎本憲男監督が登壇。一般客も撮影OKということで、アットホームな雰囲気でクロストークが行われた。

論文が書けずに悩む哲学研究者役を演じた管は、難解な専門用語を交えた長回しにもトライした。「個人的な話ですが、2回同じことをするのが嫌いなんです。だから1ショットで撮ると聞いて、いちばん楽しみにしていたシーンです。カメラマンさんとの呼吸もあるし、一発勝負的な感じで、すごくやりがいがあるシーンでした」。

MCが「2回目に観る時は、そのシーンに注目してくださいということでしょうか?」と尋ねると「注目はしないでください。粗が出るので」と苦笑い。

メガホンをとった榎本監督は、本作についてこうアピール。「今の世の中、かなり理系というか、科学的な知識がものすごく幅をきかせている気がします。でも、人文系とか、文系とか、感性とかが、人間にとっては大事なんだという心づもりで撮りました」。

『森のカフェ』は、ユーモアを交えながら、現代社会への批評的な鑑識も兼ね備えた哲学的コメディ。『見えないほどの遠くの空を』(10)の榎本憲男が、監督・脚本を手掛けた。【取材・文/山崎伸子】

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